エアライン, 解説・コラム — 2020年9月10日 13:15 JST

JALラウンジ特製ビーフカレーが我が家にやってきた 1袋1kgって何食分?

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 空港のラウンジと言えば、カレーを思い浮かべるビジネスマンが多いのではないだろうか。ビールやシャンパンとともにラウンジのカレーをスマートフォンで撮影し、おじさんがSNSに投稿する様を嘲笑する「エアポートおじさん」というワードが数年前にバズったが、人様に自慢するかは別として、海外出張などに出かける際は、しばらく食べられない本格的な日本のカレーを食べたいというのは、多くの人にとって自然な欲求ではないだろうか。

我が家で調理したJAL特製オリジナルビーフカレー。私は左利きなので右利きとは盛り付けが逆かもしれません=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 中でも日本航空(JAL/JL、9201)が羽田と成田両空港の国際線ラウンジで提供している「JAL特製オリジナルビーフカレー」はファンが多い。一方で、広く一般にこのカレーをJALが自社販売することはなかったため、空港のラウンジでしか楽しめない味だった。ところが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で国際線の9割が運休となり、ラウンジのカレーも行き場がなくなった。そこで、8月27日から通販サイト「JALショッピング」での販売や、マイル会員向けにマイル交換を期間限定で始めた。

 JAL便で海外取材に行く際は、私もラウンジでお寿司やこのカレーを食べるのが数少ない楽しみだ。5年前に特典航空券でパリ行きのファーストクラスに乗った際は、羽田のラウンジでカレーを食べ過ぎてしまい、肝心な機内食が苦行になったことすらあった。今回を逃せば自宅でこのカレーを食べる機会もないだろうと思い、カレー発売の記事を掲載した後、私もマイル交換で入手した。どんな荷姿で、どのような点に注意すべきなのだろうか。

—記事の概要—
1kg=レトルト5食分
冷蔵庫で24時間解凍

1kg=レトルト5食分

 現在のところ、ビーフカレーの市販は12月31日まで。JALショッピングでは1kg x 2袋で6000円で販売しており、JALのマイルプログラム「JALマイレージバンク(JMB)」会員向けのマイル交換は「JALとっておきの逸品」コーナーで、1kg x 2袋を8000マイル、1kg x 4袋を1万4000マイルで受け付けている。

JAL特製オリジナルビーフカレー(1kg x 4袋)はこのような姿だ=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 私は40万マイル弱を保持していたのと、8月27日初日の時点でJALショッピングのウェブサイトから発見できなかったこともあり、マイル交換にした。ちなみに9月10日午後0時30分現在、JALショッピングのトップページにある検索ボックスで「JAL特製オリジナルビーフカレー」と検索しても出てこない。いったいどうなっているのか。期間限定品なので除外しているのだろうか。

 消去法でマイル交換を選んだ私は、あまり深く考えず「1kg x 4袋」を選択。しかし、1kgとはどの程度の量なのだろうか。発注量を知った妻からは「冷凍庫の空き具合を確認して頼んだのか」と詰問されたが、なんとなく入るだろうと注文した。レトルトカレーが200g前後なので、1kgは5食分程度と考えるのが妥当だろう。1袋3000円を5食分で考えると1食600円相当で、高級レトルトカレーと同じような値段になる。ちなみに1袋あたりの寸法は、約27cm×19cm×高さ2cmが商品紹介で記載されているものだ。

羽田のラウンジで食べたJAL特製オリジナルビーフカレー=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 街のカレー屋さんはどうだろうか。現在は新橋から神田に移転してしまった「カレー屋 花一」は、以前は会社の近くだったのでカレーを食べるとなるとまず足を向けていた。ここは「普通盛」がライス300gとルー250gで、私は「ルーのみ大盛」というメニューを選び、ルーが430gの状態で食べていた。この状態だと、ルーがなくなりご飯だけ食べることがない。

 ルーの使用量としては、1人前200gから400gの間に落ち着く人が多いのではないだろうか。

冷蔵庫で24時間解凍

 我が家に届くカレーの量がいまいちイメージできない中、9月3日にクロネコヤマトのクール宅急便で届いた。結果として冷凍庫には収まったが、商品紹介に「実際にラウンジで使用している商品をご用意いたしました」と書いてあるだけあって、見た目は業務用そのものだ。このまま電子レンジで解凍することはできない。

どんぶりに移したビーフカレー。この状態ではあまりおいしそうに見えない=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 付属の説明書によると、解凍方法は冷蔵庫を使う場合は袋のまま24時間かけて解凍、流水では60分となっている。1袋目は冷蔵庫に1日放置して解凍してみた。

 解凍後は食べる分だけどんぶりに移し、電子レンジで温めてからごはんにかけた。初回は2人で500g程度になるよう、袋から半分移した。説明書には特に電子レンジでの加熱時間が書いてなかったので、妻が600Wで3分30秒温めたが特に問題はなかった。200g前後のレトルトカレーの場合、600Wだと1分30秒程度なので、量に応じた時間だと思う。

我が家で調理したJAL特製オリジナルビーフカレー(下)=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 肝心な味は、ラウンジで食べる味そのままで、それ以上でも以下でもない。牛肉もしっかりと入っていた。しかし、この味は空港で食べるものなので、自宅で食べるとなんとなく不思議な感じだった。ルーも多めにしたので、ご飯とバランス良く食べることができたので満足度は高い。

 我が家にはまだ3袋あるので、賞味期限の12月17日までは何回かカレーを楽しめるが、やはり空港のラウンジという独特の雰囲気も、このカレーの味を構成する大事な要素だと感じた。

関連リンク
JAL特製オリジナルビーフカレー(1kg×2袋)(JALショッピング)
JALとっておきの逸品

JAL特製オリジナルビーフカレー
JAL、ラウンジのビーフカレー通販開始 マイル交換も(20年8月27日)
JALラウンジのビーフカレー、初のレストラン提供 成田空港近く「御料鶴」(20年6月12日)

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