エアライン, ボーイング, 機体 — 2020年8月18日 12:57 JST

露ヴォルガ・ドニエプル、777F受領 グループ向け初号機、エアブリッジ・カーゴ運航

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 ボーイングは現地時間8月17日、ロシアのヴォルガ・ドニエプルグループが777F貨物機を導入したと発表した。初号機(登録記号VQ-BAO)はグループ会社のエアブリッジ・カーゴ航空(ABW/RU)が、リース会社のドバイ・エアロスペース・エンタープライズ(DAE)からのリースバックで導入する。

エアブリッジ・カーゴ航空が運航するヴォルガ・ドニエプルグループ初の777F=20年8月17日 PHOTO: Marian Lockhart/Boeing

 大型貨物機の777Fは旅客機の777-200LRを母体に開発された機体で、全長63.7メートル、全高18.6メートル、全幅64.8メートル。客機の客室にあたるメインデッキの左側後部には、3.7メートル×3.1メートルの大型ドアを設け、貨物の搭降載をしやすくしている。エンジンは777-200LRと同じ米GE製GE90-110Bを2基搭載。搭載重量は10万2010キロ(102トン)となる。

 ヴォルガ・ドニエプルグループの貨物機は、ボーイング機のほかアントノフAN-124とイリューシンIL-76を保有し、ボーイング機は747と737を合わせて24機導入している。747は18機で、747-400Fが3機、航続距離を伸ばした747-400ERFが4機、747-8Fが11機。737は737-400SFが4機、737-800BCFが2機の計6機で、777は初導入となる。

 777Fの導入は、同グループで19社目となる。日本では、ANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下の貨物事業会社ANAカーゴ(ANA Cargo)が導入している。

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