エアバス, 官公庁, 機体 — 2020年4月22日 14:00 JST

A330-800、180分超の洋上飛行可能に EASAからETOPS取得

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 エアバスは現地時間4月21日、A330-800(A330neo)について、エンジンが1基停止しても洋上飛行が一定時間可能な「ETOPS(イートップス)」をEASA(欧州航空安全庁)から取得した発表した。取得したのは180分以上飛行できるETOPSで、オプションを設定した場合は285分まで延長できる。

180分超のETOPSを取得したA330-800=PHOTO: H. Gousse, Master Films/Airbus

 EASAの資料によると4月2日付で認可。FAA(米国連邦航空局)からも間もなく取得する見込み。

 A330neoは、従来のA330-200と同サイズのA330-800(標準座席数3クラス220-260席、最大406席)と、A330-300の後継となるA330-900(3クラス260-300席、最大440席)の2機種で構成。ともにA350 XWBの主翼技術を取り入れ、ロールス・ロイス社製新型エンジンのトレント7000と空力特性の改善で、1座席あたりの燃費を25%改善した。

 A330-800は今年2月に、EASAとFAAから型式証明(TC)を取得。A330-900は2018年9月にTCを取得している。

 3月末時点の受注実績によると、A330-800の総受注は14機で、クウェート航空(KAC/KU)が8機、ウガンダ・エアラインズ(UGD/UR)が2機、匿名顧客が4機発注している。初号機は2019年に納入予定だったが、まだ引き渡していない。

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