エアバス, エアライン, 機体, 空港 — 2019年12月16日 13:00 JST

カンタス航空、羽田-メルボルン20年3月就航 成田便運休

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 カンタス航空(QFA/QF)は12月16日、メルボルン-羽田線を夏ダイヤ初日の現地時間2020年3月29日に就航させると発表した。成田からの移管路線で、メルボルン-成田線は運休する。メルボルン線が羽田へ乗り入れるのは初めて。

メルボルン線を羽田に移管するカンタス航空=PHOTO: Youichi KOKUBO/Aviation Wire

 羽田線は1日1往復のデイリー(週7往復)で通年運航。機材は現在と同じくエアバスA330-300型機を使用する。

 運航スケジュールは、羽田行きQF79便がメルボルンを午前10時30分に出発して、午後8時着。メルボルン行きQF80便は午後9時30分に羽田を出発し、翌日午前9時に到着する。

 カンタスは、シドニー-羽田線を2015年8月1日から運航しており、羽田発着は2路線に増える。一方、成田発着はブリスベン線のみとなるが、このほかにグループのLCC(低コスト航空会社)であるジェットスター航空(JST/JQ)が、ケアンズ線とゴールドコースト線を運航している。

 カンタスは、「羽田-メルボルン線は都心からのアクセスを1時間以上短縮できるため、ビジネス客に利用いただける」と、豪州方面への出張需要獲得に意欲を見せた。

 豪州当局は、夏ダイヤ初日から増枠される羽田空港の国際線発着枠のうち豪州分2枠について、カンタスにメルボルン線、羽田へ新規就航となるヴァージン・オーストラリア(VOZ/VA)にブリスベン線と、両社に1枠ずつ配分した。

運航スケジュール
QF79 メルボルン(10:30)→羽田(20:00)
QF80 羽田(21:30)→メルボルン(翌日09:00)

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