ボーイング, 機体 — 2019年10月23日 10:47 JST

ボーイング、民間機部門社長にディール氏 737MAX運航再開目指す

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 ボーイングは現地時間10月22日午後(日本時間23日早朝)、民間航空機部門社長兼CEO(最高経営責任者)にスタン・ディール氏を任命した。墜落事故が続発した737 MAXの年内運航再開に向け、経営体制を刷新する。

ボーイングのスタン・ディール民間航空機部門社長兼CEO(同社提供)

 ディール社長は1986年入社。サプライチェーンの統括やアジア太平洋地域での民間航空機セールスに従事し、直近はボーイング・グローバル・サービス部門の社長兼CEOを務めていた。

 ディール社長の後任にはテッド・コルバート氏が就任。コルバート氏の後任は、ヴィシュア・ウダンワディカー氏が暫定CIO(最高情報責任者)を務める。

 ボーイングは11日に、デニス・マレンバーグ会長、社長兼CEOの会長職を解いたと発表。会長職の後任には、取締役のデービッド・カルホーン氏が就き、マレンバーグ氏は社長兼CEOとして737 MAXの運航再開に向けて指揮を執っている。

 22日には、2件の墜落事故の要因になったとみられる737 MAXで新たに採用した失速防止システム「MCAS: Maneuvering Characteristics Augmentation System(操縦特性向上システム)」は、更新されたソフトウェアを使用して試験飛行などを800時間以上実施済みで、試験時間は全体で1500時間を超えたと発表。飛行制御コンピューターの冗長性を追加している。また、FAA(米国連邦航空局)の認証取得に向け、認定飛行試験のドライラン(予行)を先週実施した。

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