エアライン, ボーイング, 機体 — 2019年10月21日 23:00 JST

ZIPAIR、最初の787塗装完了 JA822J、20年5月から成田-バンコク就航

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 日本航空(JAL/JL、9201)が100%出資する国際線中長距離LCCのZIPAIR(ジップエア)は10月21日、最初の機体の塗装を終えたことを明らかにした。JALのボーイング787-8型機の導入2号機(登録記号JA822J)で、塗装した中国・福建省南部の厦門(アモイ)から近く日本へ戻る見通し。今冬の機内公開を目指す。

*成田到着の記事はこちら

機体デザインを披露するZIPAIRの西田社長=19年4月11日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 英語で矢などが素早く飛ぶ様子を表した擬態語「ZIP」を冠するZIPAIRの機体は、JALと同じ白がベース。コーポレートカラーのサブカラー「トラスト・グリーン」のラインを入れ、前方胴体にロゴを大きく描いた。機首のレドームやエンジンカウルなどの交換が発生した際、JALから融通できるようにしている。

 ZIPAIRは成田空港の第1ターミナルを拠点とし、機材はJALからリース導入する2機の787-8でスタートする。座席数は290席で、JALの同型機と比べて約1.5倍となり、2機目はJALの導入初号機(JA825J)を使用する。1年に2機ずつ増やし、就航2年で黒字化を目指す。

 今回塗装を終えた初号機となるJA822Jは、JAL初の787投入路線である2012年4月22日就航の成田-ボストン線初便に使用された機体。就航時の座席数は2クラス186席仕様(ビジネス42席、エコノミー144席)で、JAL便として塗装変更前最後の運航は、9月6日のホーチミン発羽田行きJL70便だった。アモイには翌7日に成田から向かった。

 1路線目の成田-バンコク(スワンナプーム)線を2020年5月14日、2路線目の成田-ソウル(仁川)線を同年7月1日に開設予定。欧米路線の開設を視野に入れており、2021年にも米西海岸就航を目指す。

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