エアライン — 2018年9月26日 19:55 JST

JAL、新LCCのパイロット10月募集開始 西田社長「ぶっとんだLCC」

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 日本航空(JAL/JL、9201)が100%出資する中長距離LCCの準備会社「ティー・ビー・エル(TBL)」は9月26日、ボーイング787型機のパイロットの募集要項を10月9日に発表する方針を示した。すでにパイロットのライセンスを保持している人を対象に、30人募集する見通し。客室乗務員や地上係員は、来春から募集する。

*募集開始の記事はこちら

新LCCについて説明するTBLの西田社長(右)とJALの赤坂社長=18年9月26日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 TBLは成田空港を拠点に、2019年度中に航空運送事業の許可(AOC)を取得し、2020年夏ダイヤに中長距離LCCとして就航を計画している。機材は787-8が2機で、就航から2年以内の黒字化を目指す。

 JALでマイレージ事業部長を務めていた西田真吾社長は、「JALの各部門からタフで愉快な仲間が集まり準備を進めている。品質に厳しい日本のマーケットでお客様に鍛えていただき、新しいスタイルを確立したい」と抱負を述べた。

 西田社長は、「2機の787のパイロットとして30人が必要になる。客室乗務員や地上係員も、来春から募集する予定だ」と語った。

 西田社長によると、社名は2019年3月ごろ、サービス内容や制服は同年4月ごろにお披露目したいという。エコノミークラスの座席配置は、JALが世界で唯一採用している1列8席を改め、他社と同じ9席にする。

 準備会社名のTBL.は、「To Be Launched(立ち上げ)」の頭文字から命名。西田社長は、「ロケットであれば発射前、船であれば出航前。社内の掛け声はぶっとんだLCC」と説明した。

関連リンク
日本航空

JAL新LCC、787パイロット募集開始 19年入社 (18年10月9日)
「これだったらいいね」目指す 特集・JALっぽくない社長が考える新LCC(18年9月30日)
JAL、成田-シアトル27年ぶり再開へ 787新2クラス機、アラスカ航空と提携強化(18年9月26日)
JAL、LCC準備会社「TBL」設立 募集は秋から(18年7月31日)
JAL、新LCC社長に西田氏 7月に準備会社(18年6月29日)
競合多い東南アジアが現実的 特集・JAL中長距離LCCはどこへ飛ぶ?(18年5月18日)
JAL大西前会長「LCCと言わないで」中長距離担う新会社、価値創造に挑戦(18年6月4日)
JAL新LCC、NAA夏目社長「新たな市場開拓」(18年5月31日)
JAL、中長距離LCC参入へ 成田拠点、787で20年夏めど(18年5月14日)

  • 共有する:
  • Facebook
  • Twitter
  • Print This Post