エアライン, ボーイング, 機体 — 2019年8月22日 09:57 JST

ANA、新仕様777を羽田-福岡11月投入へ

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 全日本空輸(ANA/NH)は8月21日、新シートを採用したボーイング777-200型機の新仕様機を、11月中に羽田-福岡線をはじめとする幹線に投入すると発表した。今年5月にお披露目した新シートで、上級席「プレミアムクラス」と普通席ともに個人用モニターや電源コンセントを設ける。

*実機の機内はこちら

国内線プレミアムクラスの新シートを紹介するANAの客室乗務員=19年5月29日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 プレミアムクラスはサフラン・シート・US(旧ゾディアック・シート・US)製。表面を現行の革張りから布地に変更することで、滑りにくくした。個人用モニターは、ANAの国内線用中大型機では最大サイズとなる15インチのタッチパネル式のものを採用した。

 電動リクライニングのほか、座席横にペットボトルなどが収納できる小物入れを設け、電源コンセントと充電用USB端子を設置。テーブルは90度回転する大型のものを採用した。座席間には大型ディバイダー(間仕切り)を設置し、プライバシーを確保した(プレミアムクラス新シート特集)。

 普通席はトヨタ紡織製。大柄な人から小柄な人まで、どのような体格の人が座ってもフィットするよう、背もたれのフレーム形状を最適化したり、座面を低くした。また、11.6インチの個人用モニターを採用し、テーブルのカップホルダーはクローバー型に変更することで、紙コップを取り出しやすくした。

 電源コンセントと充電用USB端子も設置。小物入れは中が見えるようにし、スマートフォンなどを入れても忘れにくくした(普通席新シート特集)。

 新シートを採用する機材は、777-200が8機、787-8が11機で、2022年度上期までに順次導入。大型機の777-200は最初に投入する羽田-福岡線や、札幌(新千歳)線、那覇線、伊丹線などの幹線に投入し、787-8は幹線に加えて地方路線でも使用する。

 新仕様機の座席数は、777-200は2クラス392席(現行は405席)で、プレミアムクラス28席(同21席)と普通席364席(同384席)で、プレミアムが7席増えて普通席が20席減る。787-8は2クラス335席で、プレミアム28席(同12席)と普通席284席で、プレミアムが16席増えて普通席が39席減少する。

 競合の日本航空(JAL/JL、9201)は、9月1日からエアバスA350-900型機を羽田-福岡線に投入。冬ダイヤ初日の10月27日から羽田-札幌線、2020年2月1日からは羽田-那覇線に就航させる。また、羽田-伊丹線には、同社初の787-8国内線仕様機を10月27日から就航させ、機材の若返りを進める。

関連リンク
全日本空輸

実機の機内
ANA、777国内線新仕様機が16日就航 モニター・電源付き新シート(19年11月14日)

写真特集・ANA国内線777・787新シート
プレミアムクラス編 15インチモニターと電動リクライニング(19年6月4日)
普通席編 骨盤支えて疲労軽減(19年6月8日)

長距離国際線777-300ERの2路線目はNY
ANA、新仕様777-300ERをNY・フランクフルト投入 787-10はマニラ(19年8月22日)

JALはA350や787-8投入
JALのA350、羽田-札幌・那覇就航へ 10月と20年2月(19年8月21日)
JALの787国内線仕様、10月27日就航 羽田-伊丹線、12月から福岡も(19年8月21日)

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