エアバス, エアライン, 機体, 空港 — 2018年11月8日 19:34 JST

ベトジェット、関空-ハノイ就航 初の日本定期便、JALと共同運航

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 ベトナムのベトジェットエア(VJC/VJ)は11月8日、ハノイ-関西線を開設した。日本への同社初の定期便で、12月にホーチミン-関西線、2019年1月にハノイ-成田線の就航を予定しており、早ければ2019年春にもホーチミン-羽田線の開設を計画している。

関空へ到着するベトジェットのハノイ発初便VJ938便のA321neo=18年11月8日 PHOTO: Masahiro SATO/Aviation Wire

 ハノイ-関西線は1日1往復(週7往復)で、機材はエアバスA321型機を使用する。運航スケジュールは、関西行きVJ938便がハノイのノイバイ国際空港を午前1時40分に出発し、午前7時50分着。ハノイ行きVJ939便は午前9時20分に関西空港を出発し、午後1時5分に到着する。

 ベトジェットは2011年12月に就航したベトナム初の民間航空会社。ベトナム航空(HVN/VN)に次ぐ同国第2位の航空会社で、2015年からはラウンジや優先搭乗などの上級サービスを提供する「スカイボス(SkyBoss)」を設けた。現在は「ニューエイジ(新世代)航空会社」を名乗り、FSC(フルサービス航空会社)とLCC(低コスト航空会社)の中間に位置するサービスで、他社との差別化を進めている。

 機材はエアバスA320型機(180席)と、A321(230席)、A321neo(230席)を運航中。ハノイ-関西線はA321で運航するが、初便はA321neo(登録番号VN-A674)が投入された。ベトジェットによると、A321についても機齢の若い機材を投入するという。

 ハノイ発初便となった8日のVJ938便は、関空へ午前7時55分に到着。折り返しのハノイ行き初便となるVJ939便は、午前9時20分に関空を出発した。

 ベトジェットは、日本航空(JAL/JL、9201)と業務提携に向けた覚書を2017年7月に締結。今年の冬ダイヤ初日となる10月28日から、ベトジェットが運航するベトナム国内線の一部と日本-ベトナム間の路線でコードシェアを開始した。ハノイ-関西線は、VJ938便にJL5018便、VJ939便にJL5019便とJAL便名が付けられた。

 今後は12月14日にホーチミン-関西線を、2019年1月11日にハノイ-成田線を就航させる予定で、いずれも1日1往復運航する。機材はA321neoを投入し、将来的に日本路線はすべてA321neoに統一する。

運航スケジュール
VJ938/JL5018 ハノイ(01:40)→関西(07:50)
VJ939/JL5019 関西(09:20)→ハノイ着(13:05)

関空の駐機場へ向かうベトジェットのハノイ発初便VJ938便のA321neo=18年11月8日 PHOTO: Masahiro SATO/Aviation Wire

関空へ就航したベトジェットの客室乗務員=18年11月8日 PHOTO: Masahiro SATO/Aviation Wire

関空へ就航したベトジェットのA321neoの機内=18年11月8日 PHOTO: Masahiro SATO/Aviation Wire

関連リンク
VietJetAir
Airbus
エアバス・ジャパン

11月に日本就航
「羽田は深夜便から」特集・ベトジェットは日本をどう攻める?(18年10月20日)
ベトジェット、羽田-ホーチミン開設へ(18年10月11日)
ベトジェット、成田-ハノイ就航へ 19年1月、日本3路線目(18年8月23日)
ベトジェット、関空-ホーチミン12月就航(18年7月14日)
ベトジェット、関西-ハノイ11月就航 羽田は19年春(18年5月31日)
ベトジェット、関空にチャーター初運航へ 12月に日本初就航(14年9月16日)

JALとコードシェア
JALとベトジェット、コードシェア開始へ 冬ダイヤから(18年10月19日)
「ベトジェットにノウハウ提供するビジネス」JAL藤田副社長に聞く包括提携の狙い(17年8月4日)
JALとベトジェット提携 18年からコードシェア、運航品質向上も(17年7月25日)

機材
ベトジェット、A321neoを50機追加発注(18年11月5日)
ベトジェット、737 MAXとA321neo追加発注(18年7月23日)
ベトジェット航空、737 MAX 200を100機発注 19年受領へ(16年5月23日)