エアライン, ボーイング, 機体 — 2016年5月23日 15:15 JST

ベトジェット航空、737 MAX 200を100機発注 19年受領へ

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 ボーイングは現地時間5月23日、ベトナムのLCC、ベトジェット航空(VJC/VJ)が737 MAX 8の200席仕様「737 MAX 200」を100機確定発注したと発表した。カタログ価格で総額113億ドル(約1兆2412億円)で、ベトナム民間機史上最大の発注量となる。

ベトジェット航空の737 MAX 200(ボーイング提供)

 ベトジェット航空は2019年から2023年に受領する予定で、2023年末での総機体保有数は200機以上となる見込み。

 737 MAX 200は、2014年7月に英国で開かれたファンボロー航空ショーでボーイングが発表した、737 MAX 8(1クラス仕様で最大189席)のLCC向け200席仕様。非常時の脱出要件を満たすよう、胴体中央後部にドアを追加したことで、座席数を最大11席まで増やせるようになった。

 ボーイングでは座席数が増えることで、1席当たりの運航コストを737 MAX 8よりも最大5%引き下げられるとしている。燃費は737-800など737NG(次世代737)と比べて、最大20%改善するという。エンジンはCFMインターナショナル製の新型エンジン「LEAP-1B」を搭載する。

 737 MAX 200は2014年9月、アイルランドのLCC、ライアンエア(RYR/FR)から100機の発注コミットメントを獲得しローンチした。ライアンエアは同年11月、100機を確定発注している。737 MAX 200を確定発注したのは、現在明らかになっている航空会社としてはライアンエアに続き、ベトジェット航空が2社目。

 737 MAXは737の発展型で、新型エンジンを採用。737 MAX 8の飛行試験初号機(登録番号N8701Q)が1月29日、737を製造する米シアトルのレントン工場に隣接するレントン市営空港から離陸し、2時間47分の初飛行に成功した。

 737 MAXファミリーは737 MAX 200のほか、標準型となる737 MAX 8、1クラス最大149席の737 MAX 7、同220席の737 MAX 9の計4機種で構成する。4月末現在、合計で3090機を受注している。

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