エアライン, ボーイング, 機体, 解説・コラム — 2026年4月4日 11:03 JST

777X、離陸中止想定のフルブレーキ試験 逆噴射使わず検証

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 ボーイングは、開発中の次世代大型機777-9(777X)で離陸中止を想定したフルブレーキ試験を実施した。FAA(米国連邦航空局)の認証に向けた試験の一環で、最大離陸重量まで載せた機体を約190ノット(約時速352キロ)まで加速させた後、離陸中止時の停止条件を検証した。

フルブレーキ試験を実施した777Xの飛行試験機(ボーイング提供)

 今回の試験は、カリフォルニア州のエドワーズ空軍基地で実施。停止時はスラストリバーサー(逆噴射装置)を使わず、すべてブレーキで減速した。ボーイングによると、ブレーキは摩耗した状態を再現したものを使ったという。

 ブレーキ温度は華氏2500度(摂氏1371度)を超えた。高温により、タイヤ内圧を逃がす安全機構「ヒューズプラグ」が設計通りに溶けた。

 地上では緊急対応要員が待機したが、実際の緊急時を想定して5分間は機体に近づかず、その後に車輪とブレーキへ放水して冷却した。

フルブレーキ試験を実施する777Xの飛行試験機(ボーイング提供)

 777Xは、メーカー標準座席数が2クラス395席の777-8と426席の777-9の旅客型2機種に加え、貨物型777-8Fの計3機種で構成。777-9から開発を進めている。FAAによる型式証明の取得が遅れており、2013年のローンチ時点で計画していた2020年から、少なくとも7年遅れることが確定しているが、今年2月には777-9向けのFFS(フルフライトシミュレーター)とFTD(飛行訓練装置)が、FAAとEASA(欧州航空安全庁)から訓練用シミュレーターとしての初期認定(initial qualification)を受けた。また、3月の時点でFAAがTIA(型式検査承認)の第4段階のうち、4Aの試験開始を承認している。

 2月28日時点のキャンセルを含む総受注は703機、受注残は624機。日本では全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)が777-9を18機、777-8Fを2機発注済み。ANAHDの芝田浩二社長は今年1月、777-9についてボーイングと交渉を続けているとした上で、「(受領第1陣となる航空会社向けの納入遅延で)玉突きで遅れる覚悟はしている」とAviation Wireに述べていた。現在の予定では、2027年の受領を見込んでいる。

フルブレーキ試験を実施する777Xの飛行試験機(ボーイング提供)

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