邦人退避、リヤドに301人到着 空自KC-767はモルディブ待機

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 中東情勢の悪化を受けた邦人退避支援で、航空自衛隊小牧基地を3月8日午前3時すぎに出発した空中給油・輸送機KC-767(87-3601)が、モルディブへ同日中に到着した。民間によるチャーター機が運航できない場合などの不測の事態に備え、インドの南に位置するモルディブで待機する。

*リヤドから成田へチャーター機が出発。記事はこちら

モルディブに到着した空自のKC-767(防衛省のサイトから)

 KC-767は、民間機の767-200ERを基に開発された空中給油・輸送機。通常は旅客機の客室にあたるメインデッキに貨物などを積み込むが、パレット式座席を搭載すると最大200人を運べる。

政府の邦人退避チャーターを運航したエチオピア航空(資料写真:成田空港へ着陸する20年4月の南ア国境閉鎖時のチャーター便)=20年4月 PHOTO: Youichi KOKUBO/Aviation Wire

 日本政府が手配した民間のチャーター便は、第1陣となるエチオピア航空(ETH/ET)の成田行きET8403便(ボーイング787-9型機、登録記号ET-AYD)が、オマーンの首都マスカットを8日午前5時43分(日本時間同日午前10時43分)に出発。出国を希望する日本人など107人を乗せ、8日午後7時31分に成田へ到着した。当該機の座席数は2クラス315席(ビジネスクラス30席、エコノミークラス285席)だった。

 第2陣のチャーター便は、サウジアラビアの首都リヤドから運航予定。外務省によると、カタールの首都ドーハから208人、クウェートの首都クウェートから84人(外国籍家族1人含む)、バーレーンの首都マナーマから9人(同1人含む)が、それぞれ陸路でリヤドへ到着しているという。

小牧基地を離陸する空自のKC-767(防衛省の動画から)

羽田空港に着陸するエミレーツ航空のドバイ発再開初便EK312便=26年3月5日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 中東から日本へ向かう便では、エミレーツ航空(UAE/EK)のドバイ発初便が3月5日深夜、羽田空港へ再開初便のEK312便(ボーイング777-300ER型機、登録記号A6-EQH)が到着。一方、中東各国の発着便はイラン情勢の変化により、運航を取り止める便も出ており、通常運航には戻っていない。

 日本の航空会社による中東路線は、日本航空(JAL/JL、9201)の羽田-ドーハ線のみ。羽田発ドーハ行きJL50便は14日まで、折り返しのドーハ発羽田行きJL50便は現地時間15日までの欠航が決定している。

中東6カ国・地域を危険レベルを引き上げた外務省(同省海外安全ホームページから)

関連リンク
外務省 海外安全ホームページ
防衛省
航空自衛隊

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