官公庁, 空港 — 2026年6月10日 18:10 JST

羽田D滑走路トラブル、検討委の初会合 タイヤ破裂相次ぎ関係検証=国交省

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 国土交通省航空局(JCAB)は6月10日、「羽田空港D滑走路破損事案対策検討委員会」の初会合を羽田空港内にある東京空港整備事務所で開いた。D滑走路の路面破損が確認され、5月にスカイマーク(SKY/BC、9204)と日本航空(JAL/JL、9201)両社の機体で離陸時にタイヤのバースト(破裂)が1件ずつ発生ことを受けたもので、D滑走路破損と航空機のタイヤバーストの概要、今後の進め方などを非公開で議論した。

タイヤ破裂の要員となった羽田空港D滑走路の破損位置=26年6月10日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 委員長は福手勤・東洋大学名誉教授。学識経験者として平田輝満・茨城大学大学院理工学研究科都市システム工学領域教授、研究機関から山路徹・港湾空港技術研究所構造研究領域長が、委員を務める。

 タイヤのバースト事案は、5月25日にスカイマークの福岡行きBC19便(ボーイング737-800型機、登録記号JA737T)と、29日の鹿児島行きJL645便(767-300ER、JA615J)の離陸時に発生。いずれもD滑走路から離陸後に、左主脚タイヤに不具合が生じた。

 スカイマーク機はD滑走路を離陸後、管制に優先権を求める「緊急着陸」を要請。C滑走路へ着陸し、同滑走路は2時間ほど閉鎖された。JAL機はD滑走路を離陸後、成田空港へ到着地を変更して着陸した。

 国交省によると、破損したのはD滑走路の「桟橋部」と「埋立部」をつなぐ「接続部」にある伸縮装置「ゴムジョイント」。長さ2メートルの部品のうち、90センチ部品の端が最大8センチ浮き上がっていた。JAL便の事案が発生した29日にD滑走路を閉鎖。点検したところ、ゴムジョイントの一部がめくれ上がっていたことが確認されたという。当該箇所は補修済みで、同日中に運用を再開した。

タイヤ破裂の要員となった羽田空港D滑走路の破損部品=26年6月10日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 D滑走路は2010年10月に供用を開始。航空局航空ネットワーク部 空港技術課の平井洋次課長によると、同様の事象は供用開始後16年間で初めてだという。タイヤバーストはスカイマークとJALの両社に分析を依頼済みで、結果を踏まえ、委員会で検証を進めていく。

国交省が開いた羽田空港D滑走路破損事案対策検討委員会の初会合=26年6月10日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

「羽田空港D滑走路破損事案対策検討委員会」の初会合であいさつする福手委員長=26年6月10日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 福手委員長は会の冒頭で、「部材を拝見し、通常は航空機しか通らないところで部材がこのような変形をしていたことに大変驚いている」と述べ、「供用から16年目で初めて起きた事象で、原因究明は非常に難しい」との認識を示した。

 参加した委員からは、「再発防止が最重要で、あらゆる可能性を捨てずに検証すべき」「タイヤバーストはどのようなパターンで発生するのか、データを集めてもらいたい」などの意見や要望が出たという。

 次回の委員会では破損メカニズムの検証や原因分析、課題整理のほか、再発防止策の検討も進める。国交省によると、委員会の開催期間や回数、再発防止策のとりまとめ時期などは未定だという。

 また、初回の委員会では有識者のみの参加にとどまった。今後は当該便の乗員へのヒアリングのほか、委員の追加など運航者側の参加も視野に入れるという。

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国土交通省

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