外務省によると、サウジアラビアやクウェート、バーレーン、カタールからの出国を希望する日本人などを乗せた日本政府手配のチャーター機が現地時間9日午後2時(日本時間同日午後8時)、サウジアラビアの首都リヤドを出発した。成田空港への到着は10日午前9時ごろとなる見通し。

エチオピア航空の787-9。写真は2020年4月に南アフリカから成田へ向かった邦人帰国チャーター便=20年4月25日 PHOTO: Youichi KOKUBO/Aviation Wire
当紙の調べによると、チャーター機はエチオピア航空(ETH/ET)の成田行きET8405便(ボーイング787-9型機、登録記号ET-AYD)。オマーンの首都マスカットから8日に成田へ到着したチャーター便と同じ機材で、座席数は2クラス315席(ビジネスクラス30席、エコノミークラス285席)となる。
外務省によると、カタールの首都ドーハから208人、クウェートの首都クウェートから84人(外国籍家族1人含む)、バーレーンの首都マナーマから9人(同1人含む)の計301人が、現地時間8日午後11時20分までの時点で、それぞれ陸路でリヤドへ到着した。今回のチャーター機の搭乗者数はリヤドを出発した時点では明らかにしていない。
また、航空自衛隊の空中給油・輸送機KC-767(87-3601)が、インドの南に位置するモルディブで8日から待機。不測の事態に備えている。
日本の航空会社が運航する中東路線は、日本航空(JAL/JL、9201)の羽田-ドーハ線のみ。ドーハはイランの対岸に位置しており、情勢が悪化していることから、羽田発ドーハ行きJL50便は21日まで、折り返しのドーハ発羽田行きJL50便は現地時間22日まで、欠航が決まっている。
ドバイを拠点とするエミレーツ航空(UAE/EK)は、現地時間5日発の羽田行きEK312便(777-300ER、A6-EQH)から再開。これまでのところ、出発が大幅に遅れた日はあるものの、9日にドバイ発まで運航を続けている。
一方、カタール航空(QTR/QR)をはじめ、中東各国を発着する定期便は完全再開に至っておらず、限定的な運航が続いている。
エチオピア航空は、中国から感染が拡大した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、2020年4月に南アフリカ共和国の国境が封鎖された際にも、成田空港へチャーター便を運航。この時は南ア日本商工会議所(CCIJ)と南ア日本人会が中心となり手配した。今回の政府チャーターは、航空券などの費用は日本政府が負担する。
関連リンク
外務省 海外安全ホームページ
Ethiopian Airlines
初の中東再開便
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政府チャーター機
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JALのドーハ線
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