インド最大の航空会社インディゴ(IGO/6E)は現地時間6月1日、エアバスA350-900型機を30機追加発注するMoU(覚書)を締結したと発表した。すでに30機を確定発注済みで、今回の契約と合わせて60機に倍増した。

A350-900を30機追加発注したインディゴのピーター・エルバースCEO(右)=25年6月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
インディゴは2023年6月に開かれたパリ航空ショーで、A320ファミリーを500機確定発注。世界最大のA320ファミリーの顧客に躍り出た。A350は2024年5月6日に標準型のA350-900を30機確定発注したと発表し、2027年から引き渡しが始まる見込み。70機分の購入権が含まれた契約で、今回はこの一部を行使するMoUを結んだ。
インディゴは、1日にインドのデリーで開幕したIATA(国際航空運送協会)の第81回AGM(年次総会)のホストエアラインを務める。事業説明会を同日開いたピーター・エルバースCEO(最高経営責任者)は「当社は最近、ワイドボディ機の運航に注力しており、A350の納入を心から待ち望んでいる」と語った。
ボーイング787-9型機のリース契約をノルウェー新興のノースアトランティック航空(NBT/N0)と締結したと今年2月に発表。機体とパイロット以外の乗員などをリースする「ダンプリース」契約で、年内に6機体制へ拡充する計画を進めている。
A350-900のメーカー標準座席数は、最大1クラス440席、3クラスでは300-350席。エンジンはロールス・ロイス製Trent XWB(トレントXWB)を採用している。

インディゴのA350-900のイメージ(エアバス提供)
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