印インディゴ(IGO/6E)は現地時間2月6日、ノルウェー新興のノースアトランティック航空(NBT/N0)と、ボーイング787-9型機のリース契約を締結したと発表した。機体のほか乗務員などもセットにした「ウェットリース」で導入し、長距離国際線に3月から投入する見通し。

ノースアトランティック航空の787-9=24年12月 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire
当初の契約期間は6カ月で、当局の承認を条件として最長18カ月まで延長できるという。今回の契約は1機で、機体は数週間以内にインドへ到着する見込み。さらなる増機も検討する。
インディゴはインド最大の航空会社で、国内線で60%以上の市場シェアを誇る。大型機のエアバスA350-900型機を30機発注済みで、2027年から受領して長距離路線への投入を視野に入れている。2023年6月に開かれたパリ航空ショーでは、A320ファミリーを500機確定発注し、世界最大顧客に躍り出た。
また、日本航空(JAL/JL、9201)とのコードシェア(共同運航)も開始し、インディゴが運航するインド国内線とJALのインド路線との接続利便性を高めている。
ノースアトランティック航空は2021年3月設立。就航は2022年6月14日で、オスロ発ニューヨーク行きが初便となった。機材は787-9のみで、英子会社のノースアトランティックUK(UBT/Z0)を含め15機保有する。
同社は2024年11月に、「評判の高い国際航空会社」と6機分のウェットリースに関する基本合意書(LoI)を締結。その段階では社名を公表していなかった。
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