エアライン, 空港, 解説・コラム — 2016年3月17日 10:40 JST

就航10周年のスターフライヤー、国際線再開「踊らされず着実に」

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 スターフライヤー(SFJ/7G、9206)は3月16日、就航10周年を迎えた。最初の路線である羽田-北九州線では乗客に記念品が配られ、本社のある北九州空港では社員が横断幕を手に出発便を見送った。また、就航以来初となる制服のリニューアルも発表された。

 北九州空港開港と同時に就航したスターフライヤーは、1990年代の規制緩和で誕生した「新規航空会社」と呼ばれる中堅4社では最後発。現在は9機のエアバスA320型機で、羽田-北九州線、関西線、福岡線、山口宇部線、中部-福岡線の5路線を運航している。

北九州を出発する羽田行きに手を振るスターフライヤーの社員=16年3月16日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

—記事の概要—
出発地で異なる記念品
新制服と新カウンター
国際線定期便「チャーターと中身違う」

出発地で異なる記念品

 同社最初の路線となった羽田-北九州線では、16日は機体と同じ黒と白を基調とした10周年記念タグやメモ帳など、記念品が乗客に配られた。

羽田-北九州線の乗客に配られたスターフライヤーの記念品。羽田発(左)と北九州発でノートの表紙の色が異なる=16年3月16日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

北九州発羽田行きの乗客に記念品を配るスターフライヤーの社員=16年3月16日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 メモ帳の表紙は羽田発便が黒、北九州発は白と出発地で色を変えた。機内では、16日限定のポストカードも配布。9機すべて写真が異なり、乗客が乗っている機体を事前に撮ったものが使われた。

 また、就航以来提供しているタリーズのホットコーヒーには、マシュマロのトッピングを用意。クリスマス時期に実施して好評だったもので、16日から4月15日まで羽田-北九州線、福岡線、山口宇部線の3路線で提供している。

新制服と新カウンター

 初のリニューアルとなる制服は、福岡県北九州市の門司赤煉瓦プレイスで報道関係者に披露された。現行の女性客室乗務員用はジャケットとパンツの組み合わせで、地上旅客係員用はボトムスとしてスカートも選べる。

 新制服は両職種で同じものを着用。客室乗務員もスカートを選べるようになった。今後細部を調整し、12月から着用を始める。

ターミナル入口側に自動チェックインを移した北九州空港のスターフライヤーの新カウンター=16年3月16日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

荷物を預けやすくするなどリニューアルしたスターフライヤーの新カウンター=16年3月16日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 就航10周年に先駆けて、北九州空港と羽田空港のチェックインカウンターをリニューアル。ターミナル入口からカウンターへ向かうと、正面に自動チェックイン機を設置。その横に着座式カウンター、自動チェックイン機の裏には預け荷物の検査機とカウンターを一直線に配置した「ワンストップ方式カウンター」を設けた。

 自動チェックイン機の位置をターミナル入口寄りに変更したことで、乗り慣れたビジネスマンが保安検査場まで素早く向かえるよう、利便性を向上させた。

 また、就航10周年を迎えた3月16日以降も新サービスを導入。4月1日からマイレージプログラムの上級会員「スターリンク・ベガ」専用の予約デスクを開設するなど、サービス刷新を続けていく。

国際線定期便「チャーターと中身違う」

 「羽田-北九州を11往復など、飛んでいる路線をすべて言えるが、わからなくなるくらいの会社にしていきたい」。次の10年に向けた抱負を、松石禎己社長はこう語った。

スターフライヤーの松石社長(左から3人目)と並ぶ新制服を着用した客室乗務員と地上旅客係員。(左から)ジャケットとパンツスタイルのCA、ベストとスカートスタイルの旅客係員、女性責任者用ジャケットスタイルの客室乗務員、ワンピーススタイルの旅客係員、男性責任者用ジャケットスタイルの客室乗務員=16年3月16日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

就航10周年について語るスターフライヤーの松石社長=16年3月16日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 国内線では飛躍的な成長が見込めない市場環境下で、航空各社は国際線に注力している。スターフライヤーも、2012年7月12日に初の国際線定期便として北九州-釜山線を開設したが、経営悪化に伴い2014年3月29日を最後に撤退。現在国際線はチャーター便のみで、5月には北九州-台北(桃園)間で運航する。

 国際線定期便の再開について、松石社長は「クリアしていかないといけない壁、埋めなければならない溝がある。これらはかなり高く、深い。チャーターと定期便は中身がまったく違うので、読み間違うと泥沼にはまってしまう。踊らされることなく、着実にやっていきたい」と、気を引き締める。

 また、スターフライヤーのサービスは、第3者による調査で高く評価されている。国内最大級となる顧客満足度調査「JCSI(日本版顧客満足度指数)調査」のうち、国内航空会社と新幹線で構成される「国内長距離交通」で、2009年の第1回から7年連続で1位を獲得している。こうした長く続く同社の良さについて、松石社長は「社員ひとり一人の努力によるもの。その力を伸ばしていきたい」と、さらなる高みを目指す決意を示した。

*新制服の写真特集はこちら

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