ボーイング, 機体, 解説・コラム — 2013年3月18日 07:30 JST

ボーイング、777XのエンジンパートナーにGE選定 GE9X採用へ

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 ボーイングは現地時間3月15日、777の後継機となる777Xについて、エンジンの開発パートナーにGEを選定したと発表した。777Xの就航は2019年ごろが見込まれる。

GE90型エンジン(GE提供)

 GEの航空事業部門GEアビエーションは、12年7月に英国で行われたファンボロー航空ショーで、現行の777に搭載されているGE90型エンジンの最新型で777X向けの「GE9X」について発表。GE9XはGE90と比べて燃費が10%向上するとしている。

 GE9Xの推力は10万ポンドで、ファン径は777-200LRと777-300ER、777F貨物機に搭載されるGE90-115Bの128インチ(約3.25メートル)と同程度になる見込み。第4世代となる複合材を用いたファンブレードとファンケースが採用される。

 ボーイングの民間航空機部門マーケティング担当バイス・プレジデント(副社長)のランディ・ティンゼス氏は、Aviation Wireが12年10月に行った単独インタビューで、777Xは現行の777-200や777-300などの777ファミリーに比べると若干大きくなる見込みだと述べている。

 日本ではGE90の製造にIHI(7013)が参画しており、12年10月にはGEと三井物産(8031)がGE9Xの戦略パートナーとして提携することで合意している。

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