エアバス, エアライン, ボーイング, 機体, 空港 — 2015年12月17日 16:11 JST

ANAの貨物機、駐機中の旅客機に接触 成田空港、翼端破損

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 12月11日午後3時40分ごろ、成田空港でスポット(駐機場)へ向けてトーイング(けん引)中だった全日本空輸(ANA/NH)のボーイング767-300BCF貨物機(登録番号JA8358)が、駐機していたジェットスター・ジャパン(JJP/GK)のエアバスA320型機(登録番号JA06JJ)に接触する事故があった。双方の機体に乗員乗客は乗っておらず、けが人はなかった。

接触事故を起こしたANAの767-300BCF JA8358=15年8月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ANA機が空港北西側にある231番スポットから南東側の702番スポットに向けてトーイング中、主翼右端が700Aスポットに駐機してあったジェットスター・ジャパン機の主翼左端にぶつかった。

 ANA機は右翼端にある緑色のナビゲーションライトと、ストロボライト、スタティック・ディスチャージャー(放電装置)が壊れ、ジェットスター・ジャパン機は左翼端にある燃費を改善する「シャークレット」の一部が破損した。

 702番スポットへ機体をトーイングする際、牽引車には運転担当と翼端監視担当の計2人が乗っていた。スポットへ駐機後、翼端の破損を確認したという。

翼端を破損したジェットスター・ジャパンのA320 JA06JJ=15年3月 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 機体の修復状況は、ジェットスター・ジャパン機は傷の修復までは終えており、今後検査などを実施する。ANA機も、17日夜には修復作業を終える見込み。ANAでは事故の影響により、貨物便9便が欠航した。

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