エアバス, エアライン, ボーイング, 機体 — 2015年3月16日 10:10 JST

ルフトハンザ、客室改修を年内完了へ 欧米初の5つ星目指す

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 ルフトハンザ ドイツ航空(DLH/LH)は、今年7-9月期(第3四半期)に長距離国際線用機材の客室改修を終える。2011年から約15億ユーロ(約1910億円)を投じてきたもので、ファーストからエコノミーまでの全クラスの客室とシートが新仕様となり、機内インターネット接続サービス「ルフトハンザFlyNet」が全長距離便で利用できるようになる。

長距離国際線用機材の客室改修を年内に終えるルフトハンザ=14年10月27日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 同社はこれまでに長距離路線用機材のシート約3万9000席の入れ替えや改修、新機材導入を実施。ファーストクラスには600席、ビジネスクラスは7000席、エコノミークラスは2万7600席以上の新シートが導入された。2014年、同社では35年ぶりに新設された「プレミアムエコノミー」は約3600席を導入済みで、ボーイング787-8型機など30機で利用できる。同社では、遅くとも年内には全大陸間路線でプレミアムエコノミーを提供できるようにする。

 航空会社間の競争が激しいビジネスクラスでは、今夏から長距離路線に「ビジネスクラス・レストランサービス」を導入。食事や飲み物をカートではなく、乗客一人ずつにギャレー(厨房設備)から直接運ぶ。これに伴い、同クラスの客室乗務員を増員する。

 また、今秋からドイツ国内と欧州内路線では、エコノミークラスに3つの新運賃「ライト」「クラシック」「フレックス」を導入。ライト運賃は手荷物を預けたり、再予約や払い戻しをしない乗客向け。クラシック運賃は無料で手荷物1個を預けられ、予約時点で座席を指定でき、手数料を払うことで予約変更もできる。フレックス運賃は無料で予約変更でき、手数料を支払うと払い戻しも可能となる。

 同社は今秋から、タンパとカンクン、パナマ、マレ、モーリシャスへ向かう長距離路線週15往復を開設する予定。新客室仕様などで「メイド・イン・ジャーマニー」を前面に出し、格付け会社の調査による欧米初の5つ星航空会社を目指す。

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ルフトハンザ ドイツ航空

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