エアライン, ボーイング, 企業, 機体 — 2014年8月7日 11:30 JST

ボーイング、タバコ種子からバイオ燃料生成へ 南アフリカ航空などと提携

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 ボーイングと南アフリカ航空(SAA/SA)、オランダSkyNRG社は現地時間8月6日、収穫したタバコから持続可能なジェット燃料(バイオ燃料)を生成することで提携すると発表した。提携で南アフリカ本国の経済拡大と農地開発、国民の健康促進につなげたい考え。

収穫したタバコからのバイオ燃料生成を推進するボーイング=14年7月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 バイオ燃料を研究するSkyNRG社は、エネルギー源になる作物「ソラリス」の育成を拡大させている。ソラリスはタバコ農家がタバコの代わりに生産できるもので、ニコチンを含まない。南アフリカの農家で試験的に栽培し、種子からバイオ燃料を生成する。ボーイングは種子以外からもジェット燃料を生成する新技術の開発を見込む。

 2013年10月、ボーイングとSAAはアフリカ南部でのバイオ燃料開発で提携している。

 バイオ燃料は機体メーカーや航空各社が開発に本格的に着手している。5月にはボーイングとエンブラエルが、研究機関をブラジルに共同設立。同月エアバスは、ユーカリから製造したバイオ燃料が航空機に適しているとの研究成果を発表している。

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Boeing
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