エアライン, 機体 — 2026年6月10日 07:08 JST

LATAMブラジル向けE195-E2お披露目 10-12月期に初納入

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 エンブラエルは現地時間6月9日、ブラジル・サンパウロ州サン・ジョゼ・ドス・カンポスにある同社工場で、LATAM(ラタム)航空グループ傘下のLATAM航空ブラジル(TAM/JJ、旧TAM航空)向け初号機となるE195-E2型機を公開した。LATAMは確定発注24機と追加発注オプション50機を導入する計画で、2026年10-12月期に納入が始まる。ブラジル国内の中規模の需要がある路線へ投入し、同国各地とLATAMグループの国際線ネットワークをつなぐ。

サン・ジョゼ・ドス・カンポスの最終組立工場でお披露目されたLATAM航空ブラジル向けE195-E2初号機=26年6月9日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

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A319を更新
運航準備進む

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 初号機はLATAMの標準塗装をまとった機体で、同社のブランド表示を胴体やエンジンにも広げた。LATAMによると、胴体形状に合わせてロゴなどの表示面積を拡大し、乗客が撮影・共有する写真での視認性も考慮した。白を基調とした塗装は、熱吸収の低減や重量削減、運航効率も踏まえたものだという。

サン・ジョゼ・ドス・カンポスの最終組立工場でお披露目されたLATAM航空ブラジル向けE195-E2初号機=26年6月9日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 E195-E2は、LATAMがブラジル国内で拡大している中規模の需要がある路線向けに使う。便数や運航時間帯を増やし、新市場の開拓や既存路線の供給調整に活用する。最初の就航地は近く公表する。

 LATAM航空ブラジルのジェローム・カディエCEOは、機材をより柔軟にし、新市場開拓や既存路線拡大、持続可能な形でより多くの目的地へ到達するために供給量を調整できるようにする、との趣旨を述べた。確定24機の評価額はカタログ価格で約21億ドル。追加発注オプションは50機分を設定した。

サン・ジョゼ・ドス・カンポスの最終組立工場でお披露目されたLATAM航空ブラジル向けE195-E2初号機=26年6月9日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

サン・ジョゼ・ドス・カンポスの最終組立工場でお披露目されたLATAM航空ブラジル向けE195-E2初号機=26年6月9日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

サン・ジョゼ・ドス・カンポスの最終組立工場でお披露目されたLATAM航空ブラジル向けE195-E2初号機のエンジンPW1900G=26年6月9日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 エンブラエルのアルジャン・メイヤー民間航空部門CEOは同日午前の説明会で、LATAMの採用について、南半球最大の航空会社による導入はE2への大きな評価だとの見方を示した。LATAMは1クラス144席のA319の置き換えなどで、E2の機体サイズや既存機材との補完性、高地・高温空港での性能、短距離滑走路での運航性能を評価していると説明した。制約のある空港で離陸性能を高める「E2TS」と呼ぶ機能の価値も評価しているという。

 E195-E2は、3機種で構成するエンブラエルの次世代ジェット機「E2」シリーズで胴体がもっとも長い機体。メーカー標準座席数は1クラス132-146席、3クラス120席となる。プラット&ホイットニー(PW)製GTFエンジンPW1900Gを採用し、空力設計の見直しや最新のフライ・バイ・ワイヤ技術などを取り入れ、座席あたりの燃料消費量を最大30%削減できる。

運航準備進む

 E195-E2の運航開始準備も進めている。LATAM航空ブラジルは今年4月に、同機専任の第1期パイロットとして、機長と副操縦士50人超の採用を終えた。既存パイロット向けにも、E195-E2の型式資格取得に向けたシミュレーター訓練と監督下での飛行訓練を始めた。

サン・ジョゼ・ドス・カンポスの最終組立工場でお披露目されたLATAM航空ブラジル向けE195-E2初号機=26年6月9日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

サン・ジョゼ・ドス・カンポスの最終組立工場でお披露目されたLATAM航空ブラジル向けE195-E2初号機=26年6月9日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 5月にはE195-E2を運航したい副操縦士向けに、ブラジルで初めて人材登録制度を設けた。新機材の導入に合わせ、乗員確保と訓練を進める。

 LATAM航空ブラジルは2019年以降、ブラジル国内の就航空港を44空港から60空港超へ拡大し、国内線の就航地数は過去最多になった。LATAMグループは自社便でブラジルと90を超える国際目的地を結び、このうち30地点はブラジルから直接運航している。ブラジル国家民間航空庁(ANAC)のデータでは、LATAMは2021年からブラジル国内線と国際線の市場シェアで首位だとしている。

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