12月11日午後、北海道エアシステム(HAC/NTH)の札幌(丘珠)発秋田行きJL2823便(ATR42-600型機、登録記号JA14HC)が飛行中、進行方向右側にある第2エンジンに不具合が発生したため、函館空港へ目的地を変更し、管制上の優先権を得て緊急着陸した。乗客乗員26人(乗客23人、パイロット2人、客室乗務員1人)にけがはなかった。

函館へ目的地変更したHACのATR42 4号機(資料写真)=23年10月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
JL2823便は札幌丘珠空港を午後0時27分に出発し、同32分に離陸。2分後の34分ごろ、右エンジンの出力系統にトラブルが発生した。パイロットは午後0時45分に函館空港へ目的地を変更し、56分に管制に対し着陸の優先権を要請。午後1時33分に函館空港へ着陸し、37分にスポット(駐機場)へ到着後、58分に乗客の降機が始まった。
ATR42-600の座席数は1クラス48席。この影響で、折り返し便の秋田発丘珠行きJL2824便と、後続となる丘珠発釧路行きJL2865便、釧路発丘珠行きJL2864便の計3便が欠航となった。影響者数は99人で、JL2824便が21人、JL2865便が30人、JL2864便48人だった。
HACによると、当該機は函館空港に駐機中で、今後詳細な点検を実施するという。同社の機材はATR42が4機で、当該機は2023年10月に就航した4号機となる。
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前編 22年ぶり新機材
後編 サケや利尻昆布で北海道を表現
