エアライン, ボーイング, 機体, 空港 — 2025年12月9日 22:30 JST

JALとカリッタ、鶴丸777-300ERSFが12/10成田着

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 日本航空(JAL/JL、9201)が貨物航空会社の米カリッタ航空(CKS/K4)とのコードシェア(共同運航)で運航しているシカゴ-成田線に、JALの「鶴丸」ロゴを描いたボーイング777-300ERSF貨物機の特別塗装機(登録記号N769CK)を、12月10日朝に成田空港へ到着するJL6746/K4550便に初投入する。シカゴからアンカレッジ経由で成田へ向かう。

鶴丸が描かれたカリッタ航空の777-300ERSF(JAL提供)

 777-300ERSFの特別塗装機は、成田に10日午前8時30分に到着予定。折り返しのシカゴ行きJL6747/K4551便は午前11時25分に成田を出発する。

 カリッタが運航するシカゴ-成田線に対するJALのコードシェアは、今年3月の発表時点では、開始日の5月10日から777-300ERSFを投入予定だったが、機材調整の都合で投入が遅れ、747-400Fでスタートした。JALによると、今回の特別塗装は777-300ERSFの日本路線投入が改めて決まったことを記念したものだという。鶴丸が描かれた10日に飛来する777-300ERSFは、元エミレーツ航空(UAE/EK)の機体(元A6-EBW)で、JALによる運航歴はない。

777-300ERSFに新設された後部貨物ドア(同社提供)

鶴丸が描かれたカリッタ航空の777-300ERSF(JAL提供)

 777-300ERSFは、旅客機の777-300ERを貨物機に改修した機材で、カリッタは航空機リース会社のエアキャップ(AerCap)による改修プログラムのローンチオペレーターとして、老朽化した747-400F貨物機の更新を進めている。。

 シカゴ-成田線はこれまで週3往復だったが、現地時間10日から週5往復に増便。増便分の運航日は、シカゴ発が水曜と金曜、成田発は翌日となる。機材は既存の週3往復が777-300ERSF、増便分は747-400Fで、ペイロードは双発機の777-300ERSFが約100トンで、4発機の747-400Fの約112トンに近い値を実現した。

 777-300ERSFの「SF」は「スペシャル・フレイター」の略で、777の新造貨物機で777-200LRをベースとする777Fと同様、機体左側後方に貨物ドアを新設。旅客機の777-300ERでは床下貨物室で運べる貨物は約30トン弱だったが、777-300ERSFは約100トンを世界各国へ運べるようになった。機体改修はイスラエル・エアロスペース・インダストリーズ(IAI)が手掛けている。

運航スケジュール
増便分
JL6722/K4556 シカゴ(07:30)→成田(翌日15:30)水金、747-400F
JL6727/K4557 成田(18:30)→シカゴ(18:30)木土、747-400F

既存便
JL6746/K4550 シカゴ(01:30)→成田(翌日08:30)火木土、777-300ERSF
JL6747/K4551 成田(11:25)→シカゴ(12:30)水金日、777-300ERSF

関連リンク
日本航空
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