エアバス, 企業, 機体 — 2025年11月15日 23:57 JST

ルフトハンザ、ACJ318のVIP客室改修 19席のビジネスジェット版A318

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 独ルフトハンザ・グループの整備会社ルフトハンザ・テクニークは現地時間11月14日、エアバスA318型機を母体としたビジネスジェット「ACJ318 Elite」向けに、VIP客室改修プログラムを始めたと発表した。ハンブルクのVIPセンターで改修し、視覚的な刷新と最新技術の導入を組み合わせ、機体の価値と快適性を向上させる。

ルフトハンザ・テクニークが手掛けるACJ318のVIP客室改修(同社提供)

コムラックスのACJ318(資料写真)

 ACJ318 Eliteは、2007年から2015年にかけてルフトハンザ・テクニークが内装を担当した機体で、標準仕様は19席。ダイニングやラウンジ、オフィススペースに加え、専用バスルームと寝室を備える。

 今回のプログラムでは、木目仕上げやカーペット、シートの張地などを刷新するほか、IFE(機内エンターテインメント)やネットワーク機器の刷新にも対応。ハイビジョン(HD)対応モニターやスピーカー、客室管理システムの最新仕様が含まれる。また、エアバス・コーポレート・ジェッツが開発した低軌道(LEO)衛星通信「ACJ Connect Link」を導入することで、高速インターネット接続も実現する。

 ACJ318 Eliteは、エアバスの旅客機をベースにしたビジネスジェット機「エアバス・コーポレート・ジェット」のA318版。A320ファミリーで最も小型のA318を基にしており、2005年から2013年まで製造された。納入機数は18機で、アジア、欧州、中東の顧客を中心に引き渡された。航続距離は約4200海里(7800キロ)で、ロンドン-ニューヨーク間の無着陸飛行もできる。

ルフトハンザ・テクニークが手掛けるACJ318のVIP客室改修(同社提供)

ルフトハンザ・テクニークが手掛けるACJ318のVIP客室改修(同社提供)

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