成田空港を運営する成田国際空港会社(NAA)は11月11日、航空燃料「SAF(サフ、持続可能な航空燃料)」の国産化を目指す有志団体「ACT FOR SKY(アクトフォースカイ)」に同日付で加盟したと発表した。NAAの加盟により参画者が48者に拡大し、加盟各者とともに国産SAFの社会実装と利用拡大を目指す。

ACT FOR SKYに加盟した成田空港=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
同団体はSAFの製造・供給に直接関与する「ACTメンバー」29者と、サプライチェーン構築を支援する「SKYメンバー」19者で構成し、NAAは「SKYメンバー」として参画する。
ACT FOR SKYは2022年3月2日「サフの日」に設立。当初は日揮ホールディングス(1963)とレボインターナショナル(京都市)、全日本空輸(ANA/NH)、日本航空(JAL/JL、9201)を中心とした16社でスタートし、加盟各社が実用化に向けた情報交換などを進めている。
JALとANAはACT FOR SKYの設立に先立ち、SAFに対する理解を広げるための共同レポート「2050年航空輸送におけるCO2排出実質ゼロへ向けて」を2021年10月8日に発表している。
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成田国際空港
ACT FOR SKY
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