企業, 空港, 需要, 需要実績 — 2025年9月23日 06:00 JST

7月の空港定時出発率、日本勢トップ20入りゼロ 羽田・新千歳圏外に=英Cirium

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 英国のデータ分析会社「シリウム(Cirium)」が公表した、2025年7月の空港別の定時出発率によると、定期便の提供座席数が最も多い「ラージ(大規模)」部門でベンガルール(インド)のケンペゴウダ国際空港がトップとなった。日本勢はラージ部門にランクインなし。前月(6月)は羽田や新千歳など5空港がランクインし好調だったが、7月は一転した。

7月の定時出発率でラージ部門トップ20から陥落した羽田空港=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 空港別のデータでは、定期便の提供座席数が多い順に「ラージ(大規模)」「ミディアム(中規模)」「スモール(小規模)」と分類。定刻に対して15分以下の遅延を「定時出発」と定義している。各空港とも予定されていた便に対し、月間の実運航の発着データが80%以上取得できたものを対象とする。

 2024年までは、大規模部門のうちアジアや欧州、北米など3地域以上に運航する空港を、発着規模が最も大きい「グローバル」部門としていたが、今年はカテゴリーから除外した。

—記事の概要—
大規模空港
中規模空港
小規模空港

大規模空港

 大規模空港の「ラージ」部門の首位は、ベンガルールのケンペゴウダ国際空港が獲得。定時出発率は92.35%、運航便数は2万1400便、運航路線数は105路線、遅延便のみを対象とした平均遅延時間は43分だった。

 定時出発率2位はチェンナイ国際空港(インド)で87.35%、3位はメキシコシティ国際空港で86.95%、4位はサンパウロ(ブラジル)のコンゴーニャス空港で86.39%、5位はコルカタ(インド)のネータージー・スバース・チャンドラ・ボース国際空港で86.36%だった。

 日本勢で同部門でのトップ20入りはゼロ。6月は福岡空港(5位)、新千歳空港(6位)、那覇空港(10位)、羽田空港(13位)、成田空港(18位)の5空港がランクインした。7月はこのうち新千歳が4カ月ぶり、羽田が3カ月ぶりにトップ20から陥落した。

中規模空港

 ミディアム部門は、パナマシティ(パナマ)のトクメン国際空港が首位を獲得。定時出発率は91.62%、運航便数は1万3041便、運航路線数は86路線、平均遅延時間は76分だった。

 定時出発率2位はブラジリア国際空港(ブラジル)で90.85%、3位はカンピーナス(ブラジル)のヴィラコッポス国際空港で88.57%だった。4位はヨハネスブルク(南アフリカ)のO・R・タンボ国際空港で88.05%、5位にはアーメダバード空港(インド)が87.62%でランクインした。

 日本勢のトップ20入りは伊丹空港のみで、定時出発率が86.67%で6位だった。

小規模空港

 小規模空港の「スモール」部門では、リオ・デ・ジャネイロ(ブラジル)のサントス・ドゥモン空港が首位を獲得。定時出発率は93.29%、運航便数は4730便、運航路線数は5路線、平均遅延時間は42分だった。

 定時出発率2位はダーバン(南アフリカ)のキング・シャカ国際空港で92.31%、3位はグアヤキル(エクアドル)のオルメド・ホセ・ホアキン国際空港で91.55%だった。4位はサルバドール(ブラジル)のディユタード・ルイス・エドワルド・マガリャエス国際空港で90.49%、5位にはキト(エクアドル)のマリスカル・スクレ国際空港がランクインし88.63%だった。

 日本勢は上位20位にランクインしなかった。

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Cirium

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