パリで2年に一度開かれる世界最大規模の国際航空宇宙見本市「パリ航空ショー」が、パリのル・ブルジェ見本市会場で現地時間6月16日から22日まで開催される。13日の平均気温は27度、最高気温は34度と、強い照り返しと直射日光を避けられる場所が少なく、会場での水分補給は必須と言える。

水飲み場を検索できるパリ航空ショーの公式アプリ
パリ航空ショーは今回で55回目。主催するフランス航空宇宙工業会(GIFAS)の100%子会社SIAEは、スマートフォン向けのアプリ「Paris Air Show」を用意しており、会場の地図「Map」画面などで「Water Fountain(水飲み場)」を検索できるようにしている。14日時点で20カ所の水飲み場が表示された。
日本側でショーの入場券などの窓口を務めるフランス見本市協会によると、今回はオフィシャルカタログが100%デジタル化されて紙の配布がなくなるなど、ペーパレス化が進んでいるという。パリの鉄道やバスなど公共交通機関もチケットレス化が進み、紙の切符ではなく、スマートフォンのアプリなどを使うようになっている。

パリ航空ショーが開かれるル・ブルジェ空港=25年6月13日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
パリ航空ショーは1909年に初開催され、現在は奇数年の6月に開催。航空・宇宙・防衛の主要分野を網羅する国際見本市で、世界の航空宇宙業界関係者が最新動向を把握し、国際的な提携や商談の場として活用されている。
今回は、宇宙や脱炭素、AI(人工知能)などがテーマ。宇宙産業に特化した新たな展示エリア「パリ・スペースハブ2025(Paris Space Hub)」が設けられるほか、会場内に設けられる「パリ・エア・ラボ(Paris Air Lab)」では、脱炭素化やAI、新エネルギー、サイバーセキュリティなど、航空宇宙分野が直面する技術課題に関する展示を行う。
関連リンク
International Paris Air Show
フランス見本市協会
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