エアライン — 2025年5月15日 23:51 JST

スカイマーク、国際チャーター検討 25年度に数回程度

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 スカイマーク(SKY/BC、9204)の本橋学社長は5月15日、国際線の再開に向けて今年度に数回程度のチャーター便運航を検討する方針を示した。近距離の国際線は現地のLCCを含め競争が激化していることから、「チャーターで実績を積み、現地の情報を収集していく」という。

国際チャーター便の実施を検討するスカイマーク=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 スカイマークは、同社初の国際線定期便となる成田-サイパン線を2019年11月29日に開設。コロナの影響で2020年3月25日の運航を最後に運休し、再開に至っていない。本橋社長は国際チャーター便や定期便の発着地について「どこからどこまでと機関決定しているわけではない」と述べ、「就航できる地点が限られ、競争が激しいところもある」として、「会社として肌で感じながら、最終的に定期便を決めていきたい」と語った。

 国際線は2026年度(27年3月期)以降に展開を検討。スカイマークは神戸空港を第2のハブと位置づけており、就航地は羽田・札幌(新千歳)・仙台・茨城・長崎・鹿児島・那覇・下地島の8空港と、羽田空港の6空港(札幌・神戸・福岡・鹿児島・那覇・下地島)を上回る。また、格納庫は羽田と神戸にある。

 国際線の定期便を再開する場合、羽田からの就航は発着枠の関係で難しく、成田は再び体制を整える必要があることから、神戸が有力との見方があるが、本橋社長は「関係各所と調整中」と述べるにとどめた。

 神戸は国際線が就航する第2ターミナルが4月18日に開業。当初サブターミナルと呼ばれていた国際・国内一体型施設で、国際線に加えて国内線も発着できる。国内線を第2ターミナルから運航する可能性については「一部を第2ターミナルからというのは想定していない。(第1ターミナルから)物理的にも離れており、グラハンのマンパワーも分散することになる」と、現在の第1ターミナル発着から変更する考えはないという。

関連リンク
スカイマーク

737 MAX
スカイマーク、737-10納入遅れで27年度 本橋社長「変数が極めて多い」(25年5月15日)

国際線
スカイマーク、国際線は26年まで計画なし 洞社長「需要あればチャーター検討」(22年12月15日)
サイパンへの日本人客復権なるか 特集・スカイマーク初便に乗ってみた(19年12月1日)
スカイマーク、成田-サイパン就航 初の国際線定期便(19年11月29日)
和食の特製機内食 特集・スカイマーク成田-サイパン初便搭乗記(19年4月6日)

神戸空港
神戸空港、国際線就航 新ターミナル開業、スターラックスと大韓航空が到着(25年4月18日)
神戸空港、国際線乗り入れ新ターミナル公開 内覧会倍率12.4倍、4/18開業(25年4月11日)

  • 共有する:
  • Facebook
  • Twitter
  • Print This Post
キーワード:

宇宙産業の新時代を切り拓く - デジタルトランスフォーメーションによる競争力強化