エアライン, ボーイング, 機体 — 2025年3月11日 11:25 JST

JALの787、 JA868Jが1カ月ぶり運航復帰 羽田発大連行き

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 シアトルから3月7日夜に羽田空港へ戻った日本航空(JAL/JL、9201)のボーイング787-9型機(登録記号JA868J)が11日、羽田発大連行きJL23便から運航に復帰した。羽田の142番ゲートから定刻の午前9時25分に出発し、大連には定刻の午前11時45分より15分程度早着となる見込みで、同28分の到着を予定している。

運航に復帰したJALの787-9 JA868J=25年1月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 JA868Jは、現地時間2月5日にシアトル・タコマ国際空港で駐機中のデルタ航空(DAL/DL)機と接触。防氷剤を散布する準備のため駐機してあったデルタ航空のボーイング737-800型機(登録記号N3737C)の垂直尾翼に、JA868Jの右主翼が接触した。同機で運航していた成田発シアトル行きJL68便(787-9、JA868J)の乗客172人(幼児ゼロ)と乗員13人(パイロット3人、客室乗務員10人)の計185人にけがはなかった。

 NTSB(米国家運輸安全委員会)が「航空事故」に認定し、調査を続けている。機体はボーイングが現地で接触箇所を修理し、安全性を確認できたことから3月6日にシアトルを出発。羽田には7日午後10時56分ごろ到着し、およそ1カ月ぶりに日本へ戻った。

 JA868Jは長距離国際線向けのE71仕様で、座席数は3クラス195席(ビジネス44席、プレミアムエコノミー35席、エコノミー116席)。今年1月からは、サメ肌の構造を模して燃費を改善する「リブレット」塗装を施し、燃費改善の効果を検証している。

 羽田-大連線は、787-8を主に使用しているが787-9も需要や機材繰りなどで投入されている。

*復帰初便の運航実績は写真下に掲載。

羽田空港に着陸するJALの787-9 JA868J=25年3月7日22時51分 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田空港に着陸するJALの787-9 JA868J=25年3月7日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田空港の214番スポットへ到着するJALの787-9 JA868J=25年3月7日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

JALの787-9 JA868J=25年1月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

JALの787-9 JA868J=25年1月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

復帰初便の運航実績(定刻/実績/出発ゲート)
JL23 羽田(09:25/09:25/142)→大連(11:45/11:32)

関連リンク
日本航空
National Transportation Safety Board
FAA
デルタ航空
Seattle-Tacoma International Airport

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