ボーイングは現地時間2月21日、767-300BCF中型貨物機の改修100機目となった機体(登録記号N348AE→B-227E予定)を中国の順豊航空(SF Airlines、CSS/O3)へ引き渡したと発表した。

767-300BCFの改修100機目となった順豊航空へ引き渡された機体(ボーイング提供)
「BCF」はボーイング・コンバーテッド・フレーターの略で、旅客機を貨物専用機に転用するプログラム。中型旅客機767-300型機を改修した767-300BCFは、最大56.5トンの貨物を搭載でき、最大約6190キロ(3345海里)飛行できる。
100機目となった767BCFは、中国・広州のGAMECO(広州飛機維修工程有限公司)が改修。機首にエンブレムが描かれ、14日に順豊航空へ引き渡された。順豊航空は2016年から767BCFを運航しており、今回の受領で保有機数は23機となり、ボーイングによると世界最多だという。
GAMECOは小型旅客機737-800を貨物機に転用する737-800BCFへの改修も手掛けており、中国初となる767BCFの改修ラインを2022年に開設した。
767BCFは、国内の航空会社では全日本空輸(ANA/NH)と日本航空(JAL/JL、9201)が導入。それぞれ自社で運航していた旅客機を改修している。

順豊航空へ引き渡された767-300BCFに描かれた100機目のエンブレム(ボーイング提供)
関連リンク
Boeing
ボーイング・ジャパン
SFインターナショナル
GAMECO
順豊航空
・順豊航空、関空へ貨物便 深センから週4往復、9月就航へ(22年7月29日)
GAMECO
・ボーイング、中国で767BCF改修事業 22年、広州に開設(21年9月28日)
ANAの767BCF
・32年飛んだANA 767BCF貨物機JA8323、羽田から離日しビクタービルへ(24年11月12日)
・就航15周年迎えた貨物専用機 写真特集・ANAカーゴ767-300F(17年8月27日)
・ANAカーゴ、767貨物機15周年でデカール機 中国人社員がデザイン(17年8月23日)
JALの767BCF
・JALの767-300BCF、本邦初ウイングレット付き3号機就航 全3機揃う(25年1月17日)
・JAL、貨物機13年ぶり復活 767-300BCFで投資抑制、DHLと長期契約(24年2月19日)
・JAL、13年ぶり貨物機公開 767転用、DHLと東アジア協業(24年2月8日)