航空自衛隊入間基地は、3月8日に基地の一般開放を実施する。C-1輸送機の試作2号機(28-1002)や電子戦訓練機EC-1などの地上展示や、5つの自衛隊太鼓グループによる演奏などを予定している。

入間航空祭に地上展示されたEC-1=24年11月3日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
時間は午後1時から4時までで、予約・申し込みは不要。カメラの持込制限はない。退役前に「フェニックス(不死鳥)」をモチーフにした特別塗装を施したC-1の2号機や、カモノハシのようなユーモラスな外観が特徴のEC-1などを地上展示する。また、太鼓の演奏は、修武太鼓創部30周年記念演奏会を開く。
C-1は、戦後初の国産旅客機YS-11型機を開発した日本航空機製造(日航製、NAMC)が、防衛庁(現防衛省)の技術研究本部(現防衛装備庁)とともに開発し、川崎重工業(7012)が製造した国産の中型輸送機。全長29.0メートル、全幅30.6メートル、全高9.99メートルで、乗員5人、定員は患者搬送36人、空挺隊員45人、通常人員60人、最大積載量11.9トン、最大離陸重量45トン、航続距離は積載0トンで2400キロ、8トンで1500キロ、最短離陸滑走距離460メートル、エンジンはプラット・アンド・ホイットニー製JT8Dを2基搭載している。
開発時はXC-1と呼ばれ、試作初号機と同2号機は日航製が製造。31機が製造された。

フェニックスをモチーフにした特別塗装が施された入間基地のC-1試作2号機(同基地のXから)
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