エアライン, 企業 — 2022年9月8日 09:04 JST

ピーチ、東急「TsugiTsugi」利用者にピーチポイント 平日の搭乗率向上に

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 ピーチ・アビエーション(APJ/MM)は、東急(9005)の定額制回遊型住み替えサービス「TsugiTsugi(ツギツギ)」との提携を始めた。定額で中長期間さまざまなホテルなどを宿泊できるサービスで、安価な移動手段としてLCC(低コスト航空会社)を求める利用者の声があったことから提携が決まったという。

ピーチとの提携を発表する東急の川元一峰課長補佐=22年9月5日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 TsugiTsugiは、東急の「社内起業家育成制度」による新規事業で、旅するように帰る場所を次々に巡る暮らし方をコンセプトに、2021年4月にスタート。先行体験時には、30泊と60泊のプランを用意した。現在は全国180施設を対象に、30連泊する「まいにちプラン30」と、30日間のうち好きな時に5泊または14泊できる「えらべるプラン」を提供し、同伴者1人は無料になる。

 ピーチは14泊できる「えらべる14」の利用者先着600人に、航空券購入に使える「ピーチポイント」を5000円分提供。利用期間は10月1日から2023年3月31日のうち、連続する30日間を選択する。

 東急のホスピタリティ事業部事業戦略グループ事業統括担当の川元一峰課長補佐は、都内で9月5日に開いた発表会で「ターゲットカスタマーが近い」と、TsugiTsugiとピーチの利用者層が近いことで提携を決めたという。「(宿泊できる施設が)いろいろと増えているが、周り切るにはお金がかかるので、選択肢としてLCCを挙げるコメントを多くいただいていた」と語った。

東急の定額制回遊型住み替えサービス「Tsugi Tsugi」との提携を説明するピーチの樋下芙美さん=22年9月5日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ピーチの新規事業推進室ビジネスディベロップメント部の樋下芙美さんは、「旅行以外でもワーケーションなどで使っていただきたい。ビジネスユーザーを取り込むことで、平日のロードファクター(座席利用率≒搭乗率)の向上にもつなげていきたい」と話していた。ピーチは空席連動型の運賃を取り入れており、観光客が多く利用する週末などは運賃が高くなる傾向がある一方、平日は路線や便を選ぶと安価に利用できる。

 TsugiTsugiの利用料金は、30日間のうち5泊できる「えらべる5」が4万4800円、14泊できる「えらべる14」が13万4800円、30連泊の「まいにち30」が23万9800円。TsugiTsugiは昨年から全日本空輸(ANA/NH)と提携しており、まいにち30の利用者には「ANA SKYコイン」を5000円分付与している。

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