エアライン, 企業, 官公庁 — 2022年9月1日 19:40 JST

ピーチ、ふるさと納税で京丹後「長寿おすそ分け」動画でレシピ紹介、旅行クーポンも

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 京都・京丹後市とピーチ・アビエーション(APJ/MM)、WILLER(大阪市)の3者は9月1日、ふるさと納税の返礼品2種類の出品を開始した。京丹後の長寿の秘訣を紹介した「おばあちゃんのレシピ動画」と名産品をセットにした「長寿のおすそ分け」と、京丹後市内の宿泊とピーチの航空券をセットにした「Peach京丹後旅行クーポン」で、首都圏など遠方からの誘客獲得を目指す。

ピーチと京丹後市が出品するふるさと納税の返礼品「長寿のおすそ分け」(「ふるさとチョイス」のサイトから)

 3者が展開する共同プロジェクト「Deep Deep Local project」の一環で、100歳以上のお年寄りが全国平均の3倍以上暮らす「長寿のまち」として知られる京丹後の郷土料理(長寿食)のレシピを、17分33秒の動画で紹介。地元のオーガニック野菜や名物の「丹後ばら寿司」、市が面する日本海産の干物など、名産品をセットにした。

 旅行クーポンは、関西空港を発着するピーチの航空券と京丹後市内の宿泊をセットにした旅行商品。寄付金額は5万円から100万円の5種類で、金額によりクーポンの額面が異なる。

 京丹後市は空港や新幹線の駅がなく、「東京からもっとも遠い街」とも言われている。訪問客の多くは近畿圏からで、関東圏など遠方からの誘客が課題となっている。同市は自治体の自主財源となる「ふるさと納税」に力を入れており、2021年度の寄付者のうち46%が関東在住であることなどから、ふるさと納税により首都圏からの観光客呼び込みを目指す。

 今後は年内をめどに、WILLERの地上交通を活用し、長寿をテーマにした旅行商品も企画する。

ふるさと納税の返礼品「四季折々の京丹後」(「ふるさとチョイス」のサイトから)

 また、訪問客の中核である近畿圏では、大阪・難波の「なんばパークス」に入るレストラン「Bistro ITADAKIMASU」が、京丹後の食材を使用したコース料理「四季折々の京丹後」を、ふるさと納税の返礼品として開発。同コースの食事券の出品を1日から始めた。

 京丹後市によると、なんばパークスは同市出身で名誉市民の故・野村克也さんが活躍した旧大阪球場の跡地にあることから、今回の取り組みが実現したという。

関連リンク
京丹後市ふるさと納税特設サイト
京丹後市の返礼品は長寿です~長寿のおすそ分け~(ふるさとチョイス)
【大阪・難波】カジュアルビストロ「Bistro ITADAKIMASU」京丹後コースお食事券(ふるさとチョイス)
京丹後市
ピーチ・アビエーション
WILLER

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