ボーイング, 官公庁, 機体 — 2022年7月17日 14:43 JST

ブロックIIIの最新F/A-18スーパーホーネット、無人機と連携成功

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 ボーイングと米海軍は、戦闘攻撃機F/A-18「スーパーホーネット」の最新型「ブロックIII」を使い、3機の無人航空機(UAV)と連携する飛行試験を終えた。ソフトウェアの開発から飛行試験まで6カ月弱で完了したという。

ブロックIIIのF/A-18スーパーホーネット(ボーイング提供)

 今回の飛行試験は、MUM-T(manned-unmanned teaming:有人・無人チーミング)と呼ばれている。ボーイングによると、「DTP-N(Distributed Targeting Processor – Networked:分散ターゲット・プロセッサ)」と呼ばれるブロックIIIの補助プロセッサーを、サードパーティー(他社)製のタブレットと接続。UAVとスーパーホーネットを連携させることに成功したという。

 ボーイングはタブレットによる操作の実行と、コマンドの送信に特化したDTP-N用の新しいソフトウェアを開発。ブロックIIIのスーパーホーネットは、サードパーティのシステムとソフトウェアを最小限の修正で統合できるという。

 ボーイングは、F/A-18と電子戦機EA-18G「グラウラー」のプログラムオフィス(PMA-265)、航空試験評価飛行隊(VX)23と31、カリフォルニア州チャイナレイクの海軍航空戦センター兵器部門、サードパーティーのベンダーと連携して、今回の実証実験を実施した。飛行試験では、スーパーホーネットのパイロットがタブレットにコマンドを入力し、ブロックIIIのハードウェアを経由して送信された。UAVは、2週間の試験中にパイロットから送信されたコマンドをすべて実行したという。

 米海軍では、今回のMUM-Tの実証実験が成功したことで、海軍が掲げる分散型海上作戦のビジョンに向けて前進したとし、スーパーホーネットとISR(情報収集・警戒監視・偵察)任務を担うUAVの連携を進める。

関連リンク
United States Navy
Boeing
ボーイング・ジャパン

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