エアバス, 機体 — 2022年6月16日 09:25 JST

エアバス、A321XLRが初飛行 世界最長距離飛べる単通路機、24年就航

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 エアバスは現地時間6月15日、開発が進む小型機A321XLR(登録記号F-WXLR、MSN11000)が初飛行したと発表した。単通路機では世界最長となる最大11時間飛行できる機体で、ハンブルクのフィンケンヴェルダー空港を午前11時5分に離陸し、約4時間35分飛行した。2024年の就航を目指す。

初飛行するエアバスA321XLR=22年6月15日 PHOTO: Sylvain Ramadier/Airbus

 A321XLRにはテストパイロット2人とテストエンジニア3人が搭乗。機体の飛行制御やエンジン、主要システムを高速と低速両方で試験した。

 A321XLRは、A321neoの航続距離を延長した超長距離型で2019年6月にローンチ。XLR(Xtra Long Range)は「超長距離」を意味し、燃料タンクを増設することで単通路機では世界最長の航続距離4700海里(約8704キロ)を実現し、最大11時間飛行できる。エアバスによると、東京を起点とした場合、シドニーやデリーなどへ直行便を運航できるという。

 最大離陸重量(MTOW)は101トン。メーカー標準座席数は2クラス180-220席、1クラスの場合は最大244席設定できる。座席当たりの燃費は、旧世代機と比べて30%改善される。最初の機体は5月にロールアウトした。

ハンブルクを離陸し初飛行するエアバスA321XLR=22年6月15日 PHOTO: Lutz BORCK/Airbus

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