エアライン — 2021年11月24日 15:00 JST

ANA、機内食通販でビジネスクラスの国産牛ハンバーグ 人気のデミグラスソース

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 全日本空輸(ANA/NH)は11月24日、国際線ビジネスクラスで機内食として提供している国産牛肉を100%使ったハンバーグステーキの販売を始めると発表した。自社の通販サイト「ANAショッピング A-style」と楽天市場で25日から販売する。1セット2人分で1万円(税・送料込み)。

ANAが販売する国際線ビジネスクラスのビーフハンバーグステーキを紹介するANAケータリングサービスの清水誠総料理長=21年11月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ハンバーグはANAの機内食を手掛けるANAケータリングサービス(ANAC)の清水誠総料理長が考案したメニューで、2018年から提供開始。国産牛肉を粗挽きにして雌牛の「チチカブ」の脂身を加え、デミグラスソースを添えた。

 清水総料理長は「非常にクリーミーで、ショウガやニンニク、赤ワインを加えました。デミグラスソースは牛骨や牛スジを香ばしく焼き上げて煮込み、タマネギを入れてビターな感じに仕上げた大人のハンバーグです」と説明した。「路線ごとにソースを変えたりしていますが、どこかの路線で必ず提供している定番メニュー。中でもデミグラスソースが一番人気です」と自信作を紹介した。

調理前のANA国際線ビジネスクラスのビーフハンバーグステーキ=21年11月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ハンバーグとともに、3種類のブレッド(パン)とデザートの「フランボバニーユ」をセットにした。ANACの相田紀昭シェフパティシエの手によるもので、ブレッドはソフトフランスのプレーンとクルミ、セーグルを揃え、フランボバニーユはムースにこだわったフランボワーズのデザートとなっている。

 いずれも冷凍で提供し、ハンバーグとソース、マッシュポテト、付け合わせの野菜は湯煎で、ブレッドは凍ったままオーブントースターで、デザートは冷蔵庫で約4時間かけて解凍する。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で国際線の大幅減便が続く中、ANAは2020年12月からエコノミークラスの機内食の通販を開始。これまでに約40種類を販売したところ、今年9月で100万食に達し、11月時点で125万食を販売したという。今後はファーストクラスやビジネスクラスのほかのメニューも検討する。ANAで企画を担当しているCX推進室商品企画部の中谷俊さんは「ビジネスクラスの機内食を食べたいという声が多かったです」と話していた。

*写真は4枚。

ANAが販売する国際線ビジネスクラスのビーフハンバーグステーキ=21年11月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

ANAが販売する国際線ビジネスクラスのビーフハンバーグステーキは1セット2人前=21年11月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

関連リンク
機内食・ラウンジ提供食(A-style)
ANA FINDELISH(ANA公式ギフトショップ楽天市場店)
全日本空輸
ANAケータリングサービス

ANA、低糖質や低塩機内食リニューアル 噛んでうま味(21年9月27日)
「求められているのは機内と同じもの」特集・9万食売ったANA機内食通販の舞台裏(21年2月7日)
ANA、エコノミー機内食とラウンジカレー通販(20年12月11日)