エアバス, エアライン, 機体 — 2021年3月31日 08:03 JST

ANAのA380、2号機も重整備でアモイへ 深夜の成田から

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 全日本空輸(ANA/NH)が運航する総2階建ての超大型機エアバスA380型機「FLYING HONU(フライング・ホヌ)」の2号機(登録記号JA382A)が3月30日深夜、初のCチェック(重整備)を行う中国・アモイへ向かった。初号機(JA381A)はすでに終えており、29日に成田発着の遊覧飛行に投入された。

成田空港を離陸しアモイへ向かうANAのA380 2号機=21年3月30日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 2号機は2019年5月15日に引き渡され、仏トゥールーズから成田空港へ同月18日に到着し、1カ月後の6月18日に就航した。Cチェックは、1年半から2年ごとに行われる整備で、自動車の車検に例えられる。機体の配管や配線、エンジンなどの内部構造点検など、整備箇所は機内外の多岐にわたる。ANAのA380は、いずれも海外の整備委託先でCチェックを受ける。2号機は30日午後11時4分ごろ、成田空港のA滑走路(RWY34L)からフェリーフライトのNH9411便として離陸した。

 ANAを傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)はA380を3機発注。「空飛ぶウミガメ」の意味を持つフライング・ホヌは成田ーホノルル線の専用機材で、全機にハワイの空と海、夕陽をイメージした特別塗装を施した。初号機が青(ANAブルー)、2号機が深緑(エメラルドグリーン)、3号機(JA383A)がオレンジ(サンセットオレンジ)と1機ごとに色が異なり、機首の表情も正面を見る初号機、ほほ笑む2号機、まつげを描いた3号機と違いがある。

 座席数は4クラス520席で、ファーストクラスが8席、ビジネスクラスが56席、プレミアムエコノミーが73席、エコノミーが383席。ANAのホノルル線では初のファーストクラス設定機材となった。

 2019年5月24日に就航した初号機は、ANAのA380初のCチェックのため、3月4日に成田からアモイへ向かい、27日に成田へ戻った。

成田空港を出発するANAのA380 2号機=21年3月30日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

成田空港を出発するANAのA380 2号機=21年3月30日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

成田空港のA滑走路へ進入するANAのA380 2号機=21年3月30日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

成田空港を離陸するANAのA380 2号機=21年3月30日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

成田空港を離陸するANAのA380 2号機=21年3月30日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

関連リンク
全日本空輸

初の重整備
ANAのA380、ほほ笑みの2号機も成田帰着 初の重整備終えアモイから(21年4月28日)
ANAのA380、初の重整備終え成田帰着(21年3月27日)
ANAのA380初号機、初の重整備でアモイへ(21年3月4日)

写真特集・ANA A380 FLYING HONUの機内
(1)個室ファーストクラスでプライバシー確保(19年5月21日)
(2)ペアシートもあるビジネスクラス(19年5月22日)
(3)2階後方にゆったりプレエコ(19年5月23日)
(4)カウチシートもあるエコノミー(19年5月24日)

ホノルル空撮 初号機と2号機の2機並び
【空撮】空飛ぶウミガメ、ホノルルに2機揃い踏み ANAのA380、週10往復に(19年7月3日)

2号機
ANAのA380、3カ月ぶり飛行 26分で成田1周、運航再開は未定(20年6月22日)s
ANAのA380、2号機も就航 7月から週10往復に(19年6月19日)
エメラルドグリーンのウミガメ、新千歳に初飛来 ANAのA380慣熟飛行(19年5月31日)
エメラルドグリーンのウミガメA380、慣熟飛行スタート(19年5月26日)
ほほえむウミガメ、まもなく就航 写真特集・ANA A380深緑の2号機成田到着(19年5月19日)
ANA、空飛ぶウミガメ2号機成田到着 深緑のA380、6月に就航前倒し(19年5月18日)

4K動画(YouTube Aviation Wireチャンネル
【4K】ANA A380 成田離陸 Early Christmas Flight