ANA、10月にホノルル半年ぶり一部再開　787で月2往復、A380は未定

　全日本空輸（ANA/NH）は9月7日、成田－ホノルル線を10月に一部再開する方針を明らかにした。10月中に2往復運航し、成田発とホノルル発ともに航空券を販売する。新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の影響で3月に運休して以来約半年ぶりの運航で、ハワイへの赴任や留学、在住者の一時帰国といった利用を想定しており、11月以降の運航は現時点で未定としている。

10月からホノルル線を一部再開するANA＝19年5月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

　機材はボーイング787-9型機（3クラス246席）を予定。成田発は10月5日と19日になる。一方、2019年5月24日から同路線に投入している総2階建ての超大型機エアバスA380型機（4クラス520席）の運航再開は未定だという。

　ANAは新型コロナウイルスの影響を受け、3月25日に成田へ到着したホノルル発NH181便（A380、登録記号JA381A）を最後に、ホノルル線を運休。今回の再開により、約半年ぶりにハワイへ乗り入れることになる。ハワイでは14日間の自主隔離が必要になるが、ANAは渡航目的の制限は設けていない。

　運休が続くA380については、航空機は飛行しない期間が90日を超えた場合、通常よりも整備作業の項目が増えて費用がかさむ。このため、当初は期間内に乗客を乗せずに飛ばしていたが、8月からは成田発着の遊覧飛行を実施し、申し込みは100倍以上と人気を集めている。

　日本航空（JAL/JL、9201）も、8月1日から羽田－ホノルル線の臨時便を運航している。

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