エアライン, ボーイング, 機体 — 2020年9月7日 15:27 JST

ZIPAIR、ソウルも貨物専用便 12日から週5往復

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 日本航空(JAL/JL、9201)が100%出資する国際線中長距離LCCのZIPAIR(ジップエア、TZP/ZG)は9月7日、就航を延期していた成田-ソウル(仁川)線について、貨物専用便として12日から運航すると発表した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で旅客便を開設できないことから、貨物専用便として運航する。月曜と金曜を除く週5往復で、旅客便の就航時期は、決定次第発表する。

*就航当日の記事はこちら

9月12日からソウルへ貨物専用便を就航するZIPAIR=20年6月3日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 運航スケジュールは各日共通で、ソウル行きZG41便は成田を午前9時15分に出発し、午前11時50分に着く。成田行きZG42便は午後1時30分にソウルを出発し、午後3時55分に到着する。

 ZIPAIRは7月1日に、2路線目として成田-ソウルを就航する予定だったが、新型コロナの影響により就航を延期。就航時期は決まり次第発表するとしていた。

 1路線目の成田-バンコク(スワンナプーム)線は、5月14日に旅客便を就航する予定だったが、新型コロナの影響により旅客便が就航できないため、旅客機を使った貨物専用便として6月3日から週4往復で運航を始めた。バンコク線は親会社のJALと貨物事業のコードシェア(共同運航)しており、ソウル線も同様にコードシェア対象となる。

 同社の機材はボーイング787-8型機で、受領済みの2機はいずれもJALが運航していた機体。座席数は2クラス290席で、フルフラットシートを採用したビジネスクラスにあたる「ZIP Full-Flat(ジップ・フルフラット)」が18席、エコノミークラス「Standard(スタンダード)」が272席となる。

 成田-バンコク線、ソウル線開設後は、10月25日に始まる2020年冬ダイヤ期間にハワイのホノルルへの就航を目指している。米国運輸省(DOT)は現地時間7月10日付で、成田-ホノルル線の営業を許可。ホノルル線後は米国西海岸への乗り入れを目指す。

運航スケジュール
ZG41 成田(09:15)→ソウル(11:50)運航日:火水木土日
ZG42 ソウル(13:30)→成田(15:55)運航日:火水木土日

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ZIPAIR Tokyo
日本航空

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機内の動画(YouTube Aviation Wireチャンネル
ZIPAIR 787-8 JA822J機内公開 フルフラットシートも

写真特集・ZIPAIR 787-8の機内
(1)フルフラット上級席ZIP Full-Flatは長時間も快適
(2)個人用モニターなし、タブレット置きと電源完備のレカロ製普通席
(3)LCC初のウォシュレット付きトイレ

写真特集・ZIPAIR 787-8の外観
白い機体に安全運航示すグリーンのチートライン

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