エアバス, 機体 — 2020年4月23日 19:30 JST

A321XLR、初号機の製造開始 超長距離型A321neo、23年納入へ

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 エアバスは、A321neoの航続距離を延長した超長距離型「A321XLR」の製造を開始した。仏ナントの工場では最初の「メタルカット」が行われ、中央翼の製造が始まった。

仏ナントで製造が始まったA321XLRの中央翼(エアバス提供)

 製造を開始したのは飛行試験初号機で、仏サフランが担当する主脚(メインランディングギア)の鍛造も開始。サフランは前脚(ノーズランディングギア)の製造も担当する。

 A321XLRのXLR(Xtra Long Range)は「超長距離」を意味し、燃料タンクを増設することで航続距離は4700海里(約8704キロ)を実現。単通路機では世界最長となる。エアバスによると、東京を起点とした場合、シドニーやデリー、アンカレッジ(米アラスカ州)などへ飛行できるという。

 最大離陸重量(MTOW)は101トン。メーカー標準座席数は2クラス180-220席、1クラスの場合は最大244席設定できる。座席当たりの燃費は、旧世代機と比べて30%改善される。

 これまでに24顧客から450機以上を受注。2023年の納入開始を予定する。

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