エアライン, ボーイング, 機体, 空港 — 2019年12月13日 05:00 JST

春秋航空日本、成田-上海就航 シャトル2便目、春節臨時便も

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 春秋航空日本(SJO/IJ、SPRING)は12月12日、成田-上海(浦東)線の運航を開始した。親会社の春秋航空(CQH/9C)と展開するシャトル便の一環で、日中間の交流拡大を図る。

上海行きIJ001便初便を見送る春秋航空日本のスタッフ=19年12月12日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

—記事の概要—
初便6割日本人
春節で3便目シャトル臨時便

初便6割日本人

 運航スケジュールは、上海行きIJ001便が成田を午後10時25分に出発し、翌日午前1時10分着。成田行きIJ002便は午前2時10分に上海を出発し、午前6時に到着する。機材はボーイング737-800型機で座席数は1クラス189席となる。成田の発着はLCC用の第3ターミナルを使用する。

 初便となった12日の上海行きIJ001便(737-800、登録記号JA06GR)は166人(うち幼児0人)が利用。およそ6割が日本人だった。同便は定刻より2分早い午後10時23分に出発し、同41分に離陸した。

 上海線は、同社6路線目の国際線となる。2019年は4月に成田-寧波線を開設し、今年2路線目の新路線となる。

春節で3便目シャトル臨時便

成田-上海線を「念願の路線」とする春秋航空日本の王会長=19年12月12日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 春秋航空グループは、成田-上海間のシャトル便を1日4往復程度運航する計画で、1便目は中国の春秋航空が10月27日に開設。今回の春秋航空日本の路線はシャトル2便目となる。初便就航セレモニーを主催した春秋航空日本の王煒(ワン・ウェイ)会長は、日本側からの路線開設について「念願の路線。シャトル便の2便目の就航は大きな一歩」と喜びをあらわにした。

 王会長は、中国の春秋航空が2020年2月の春節期間限定で、シャトル臨時便を運航する意向を示した。3便目のシャトル便で、期間中の成田-上海線は1日3往復となる。王会長は3便目の定期便化について「早めに実現したい。来年(20年)あたりには4往復体制にしたい」とした。また、乗り入れる上海浦東空港は発着枠の獲得が困難であるとした上で、「上海にサテライトのターミナルができている。それによりどの程度増枠できるかを期待したい」と語った。

 成田空港の運用時間は、冬ダイヤ初日の10月27日から延長。午前6時から午後11時までの17時間から1時間延長し、午前0時までとしている。同時に従来午後10時以降に設けていた便数制限が撤廃となったことから、午後10時台に柔軟に就航できるようになった。

 春秋航空日本の樫原利幸社長は、セレモニーで「深夜便なので、仕事終わりに活用できる」と利便性を強調。「日本の方も中国へ行って」とアピールした。樫原社長は今後の路線計画について、深夜便を活用した新路線を計画する意向を示した。

成田-上海線の就航記念セレモニーに参加する(左から3人目から)春秋航空日本の樫原社長、王会長、成田空港会社の田邉誠営業部門長。両脇は春秋航空日本の客室乗務員=19年12月12日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

春秋航空日本の上海行きIJ001便初便に搭乗する利用客=19年12月12日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

上海行きIJ001便初便就航を記念撮影で祝う春秋航空日本のスタッフ=19年12月12日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

上海行きIJ001便初便就航を記念し自撮りする春秋航空日本の客室乗務員=19年12月12日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

上海に向け成田を出発する春秋航空日本のIJ001便初便=19年12月12日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

運航スケジュール
IJ001 成田(22:25)→上海浦東(翌日01:10)
IJ002 上海浦東(02:10)→成田(06:00)

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