エアバス, エアライン, 機体 — 2019年10月2日 22:16 JST

カンタス航空、A380新仕様機就航 ビジネスとプレエコ増席、ラウンジ拡充

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 カンタス航空(QFA/QF)は現地時間10月1日、内装をリニューアルしたエアバスA380型機の改修初号機(登録記号VH-OQK)が就航したと発表した。12機を改修し、新シートを導入する。

カンタス航空のA380新仕様機のビジネスクラス(同社提供)

 改修後の座席数は4クラス485席で1席増加。ファーストクラス14席(変更なし)、ビジネスクラス70席(6席増)、プレミアムエコノミー60席(25席増)、エコノミークラス341席(30席減)で、アッパーデッキ(2階席)は従来あったエコノミーをなくし、ビジネスクラスとプレエコのみとし、メインデッキ(1階席)はファーストとエコノミーにした。

 目玉となるビジネスは従来のスカイベッドに代わり、カンタス・ビジネススイートを導入。座席配列は1-2-1席で、全席が通路アクセス可能になっている。プレエコはボーイング787型機で導入したシートを採用した。ファーストは体にフィットするデザインの新シートを導入し、大型モニターを設置した。エコノミーも内装の色を一新し、機内エンターテインメントの機能を改良した。

 従来からある機内ラウンジは、ファーストとビジネスの乗客が最大10人座れるようにスペースを拡大した。

 初便のロンドン発シンガポール経由シドニー行きQF2便は現地時間2日に到着した。年末までにさらに2機の改修を実施予定で、1機当たり8週間(2カ月)で完了する見通し。12機のうち、11機の改修は2020年末までに終える計画になっている。

 カンタスは今年に入り、20機発注していたA380について、受領待ちの8機をキャンセルしている。エアバスは今年2月に、A380の引き渡しを2021年に終了することを明らかにした。

カンタス航空のA380新仕様機のファーストクラス(同社提供)

カンタス航空のA380新仕様機のファーストクラス(同社提供)

カンタス航空のA380新仕様機のビジネスクラス(同社提供)

カンタス航空のA380新仕様機のビジネスクラス(同社提供)

カンタス航空のA380新仕様機のプレミアムエコノミー(同社提供)

カンタス航空のA380新仕様機のプレミアムエコノミー(同社提供)

カンタス航空のA380新仕様機のエコノミークラス(同社提供)

カンタス航空のA380新仕様機の階段(同社提供)

カンタス航空のA380新仕様機のラウンジ(同社提供)

カンタス航空のA380新仕様機のラウンジ(同社提供)

カンタス航空のA380新仕様機のラウンジ(同社提供)

カンタス航空のA380新仕様機のラウンジ(同社提供)

カンタス航空のA380新仕様機のラウンジ(同社提供)

関連リンク
カンタス航空
Airbus
エアバス・ジャパン

A380、2021年に生産終了へ エミレーツ航空、39機キャンセル(19年2月14日)
カンタス航空、A380残り8機キャンセル 既存機は運航継続(19年2月8日)
カンタス航空、A380座席増オプション採用 19年導入(18年4月16日)
カンタス航空、A380改修へ 全12機、ビジネス・プレエコ増加(17年8月28日)
カンタス航空、ロサンゼルス空港にA380対応格納庫(17年1月30日)
カンタス、世界最長シドニー-ダラス線にA380導入 9月から週6往復(14年5月12日)