エアバス, エアライン, 機体, 空港 — 2018年10月30日 12:23 JST

エミレーツ航空、関空にA380 2日間は特別塗装機、関係者に機内公開

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 エミレーツ航空(UAE/EK)は、冬ダイヤが始まった10月28日から、ドバイ-関西線へのエアバスA380型機の投入を開始した。同路線には初導入となる。関西線への導入により、日本3路線のうち、2路線をA380で運航することになる。翌29日には、関空に関係者ら約50人を招いて、機内を公開した。

関西線への投入を開始したエミレーツ航空のA380=18年10月29日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 エミレーツのA380は、座席数が3クラス489席(ファースト14席、ビジネス76席、エコノミー399席)と、3クラス517席(ファースト14席、ビジネス76席、エコノミー427席)、2クラス615席(ビジネス58席、エコノミー557席)が主要レイアウトとなる。関西線に投入するのは489席タイプで、夏ダイヤまでのボーイング777-300ER型機と比較し、座席供給数は38%増となる。

 運航スケジュールは、関西行きEK316便はドバイを午前3時5分に出発し、午後4時55分着。ドバイ行きEK317便は午後11時35分に関空を出発し、翌日午前5時45分に到着する。

 初日となった28日と、2日目の29日には、それぞれ特別塗装機を投入。2020年に開催されるドバイ国際博覧会(ドバイEXPO)の特別塗装機で、28日は青いデザイン(登録番号A6-EOC)、29日は緑色のデザイン(A6-EON)で運航した。3日目となる30日以降は、通常塗装の機材を投入する見込み。

 2階建ての機内のうち、1階はすべてエコノミークラス。2階前方は、扉を設けた個室タイプのファーストクラスで、専用のシャワースパを備える。中盤から後方はビジネスクラスで、2階最後方にはファーストとビジネス専用のバーを設置した。

 エミレーツ航空の日本路線は、関空と成田、羽田の3路線で、このうち成田には2017年3月26日から、A380を3年9カ月ぶりに再就航させた。羽田には、ドイツの高級車「メルセデス・ベンツ」Sクラスから着想を得たデザインのファーストを導入する777-300ER(3クラス354席:ファースト6席、ビジネス42席、エコノミー306席)を投入している。

関空に到着するエミレーツ航空のA380=18年10月29日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

関空に到着したエミレーツ航空のA380=18年10月29日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

関西線への投入初日のエミレーツ航空A380特別塗装機(同社提供)

エミレーツ航空A380のファーストクラス=18年10月29日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

エミレーツ航空A380のビジネスクラス=18年10月29日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

エミレーツ航空A380の2階最後方に設置するバー=18年10月29日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

運航スケジュール
EK316 ドバイ(03:05)→関西(16:55)
EK317 関西(23:35)→ドバイ(翌日05:45)

関連リンク
エミレーツ航空

日本路線でのA380
エミレーツ航空、関空にA380 10月から(18年6月5日)
エミレーツ航空、成田へA380復活 3年9カ月ぶり(17年3月26日)

2月に20機発注
エミレーツ航空、A380を20機確定発注(18年2月13日)

17年11月に100機目受領
エミレーツ航空、100機目のA380受領 受注の半数近く独占(17年11月6日)

エミレーツのA380機内
超豪華エミレーツ航空のA380、シャワーも使えるファーストクラス(12年7月3日)
エミレーツ航空のエコノミー、シート幅はプレエコ並み(12年7月16日)

エミレーツ航空のA380
エミレーツ航空、A380導入10周年 受注半数近く占める(18年8月30日)
エミレーツ航空、615席仕様のA380 ドバイ航空ショーで初公開(15年11月10日)
エミレーツ航空、大型機4機同時受領 A380は66機に(15年9月10日)
エミレーツ航空、ロールス・ロイスとA380エンジン契約 過去最大規模(15年4月24日)
エアバス、エミレーツ航空に50機目のA380納入 回送便で支援物資(14年7月11日)
エミレーツ航空、A380を50機追加発注 140機に(13年11月18日)

A380関連
なぜA380は羽田に就航できないのか 特集・訪日4000万人達成を考える(17年7月20日)
エアバス、A380plus開発調査 大型ウイングレット装着、燃費4%減(17年6月20日)
エアバス、A380に新客室オプション 階段変更で575席(17年4月5日)
エアバス、A380減産へ 18年から月産1機、損益分岐点は到達(16年7月14日)
A380、初飛行から10周年(15年4月28日)

羽田導入の777-300ER
エミレーツ航空、新ファーストは個室 メルセデスから着想、777-300ER座席刷新(17年11月24日)