エアライン, 機体, 空港 — 2018年10月1日 12:43 JST

JAC、Q400退役チャーターで種子島の旧空港見学

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 日本航空(JAL/JL、9201)系旅行会社のジャルパックは10月1日、日本エアコミューター(JAC/JC)のボンバルディアQ400(DHC-8-Q400)型機が11月末で退役することを記念し、12月1日出発限定で実施する退役チャーターツアーの内容を発表した。販売は10月2日午後2時から。

11月末で退役するJACのQ400=17年4月30日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ツアーの出発地は東京と大阪で、旅程は2日間。募集人員は68人で、1人から申し込める。鹿児島空港のJAC格納庫やシミュレーター棟見学、パイロットや客室乗務員によるトークイベント、現在は使用されていない旧・種子島空港の敷地見学など、チャーター便ならではのツアー内容にしたという。

 座席の選択は先着順で、窓側(前方・後方)や通路側など座席エリアごとに8パターンを設定。窓側と座席番号1Bは、追加料金が発生する。

 ツアー2日間のうち、1日目は鹿児島空港のJAC格納庫や、今春導入されたATR機用フルフライトシミュレーターを見学。夜はホテルでパーティーとトークショーを開く。司会は、自身も航空ファンである東海ラジオの酒井弘明アナウンサーが務める。

種子島空港の旧施設(ジャルパック提供)

 2日目は、鹿児島空港から種子島空港へ向かう。定期便とは異なる飛行ルートを予定しており、桜島や屋久島など、鹿児島の名所を空から観光し、種子島では10年以上使われていない旧空港の敷地内を見学できる。

 旅行代金は、東京発で1室2人利用、通路側席の場合、9万8800円。宿泊先は、かごしま空港ホテルかホテル京セラで、食事は朝昼夕付き。

 JACはQ400を日本で初導入し、2003年2月1日に就航。座席数は1クラス74席で、初号機と2号機が旧日本エアシステム(JAS)の「レインボーカラー塗装」だった。JACが当時JASの子会社だったためで、2002年10月2日のJALとJASの経営統合(JAL/JAS統合)により、JACはJALグループに加わった。このため、3号機からは2002年導入の「アーク塗装」となり、その後は順次2011年4月導入の現行「鶴丸塗装」に、一部を除き塗り替えられた。

 後継機として、JACは仏ATR製ターボプロップ機のATR42-600(1クラス48席)を8機、ATR72-600(70席予定)を1機導入予定。ATR42-600の初号機(登録番号JA01JC)は、2017年1月に受領済みで導入が進んでおり、ATR72も年末までに引き渡される見通し。

 JACの機材は現在、Q400が2機(JA844C、JA851C)、ATR42が5機、サーブ340B(同36席)が5機。2019年度内に、ATR機9機に統一する。

関連リンク
JAC ボンバルディアDHC8-Q400 退役チャーター2日間(JAL)
日本エアコミューター
Q Series(Bombardier)

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