エアライン, 官公庁 — 2017年6月9日 09:39 JST

C-2輸送機、米子空港で誘導路外れる ANA便3便欠航

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 6月9日朝、米子空港で航空自衛隊のC-2輸送機が誘導路から外れるトラブルがあり、滑走路が閉鎖された。けが人はなかった。この影響で、全日本空輸(ANA/NH)の米子発着便3便が欠航した。

航空自衛隊のC-2輸送機=16年6月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 欠航となったのは、羽田を午前6時55分に出発する米子行き始発のNH381便、米子を午前7時20分発の羽田行き始発NH382便と、次便の米子午前8時50分発羽田行きNH384便の計3便。滑走路の運用は午前9時38分に再開したが、羽田午前9時35分発の米子行きNH383便も出発が遅れ、午前10時発となる見通し。

 欠航による影響者数は470人で、NH381便が168人(幼児2人含む)、NH382便が141人、NH384便が161人だった。

 誘導路を外れたC-2は、鳥取県の美保基地所属。訓練のため米子から離陸する予定だった。航空自衛隊では、詳しい状況を調べている。

 C-2は川崎重工業(7012)が手掛け、機体全体の約7割が国産。全長43.9メートル、全幅44.4メートル、全高14.2メートルで、最大積載量はこれまでの輸送機C-1の約3.8倍となる約30トン、最大離陸重量は同3.1倍の141トンとなり、国産の航空機では最大の大きさとなる。

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