機体 — 2017年4月4日 11:57 JST

ボンバルディア、CS100で大西洋横断 ロンドン・シティ空港で急角度進入の認証取得へ

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 ボンバルディアは、小型機CS100がロンドン・シティ空港からニューヨークのジョン・F・ケネディ空港まで大西洋横断に成功したと、現地時間3月27日に発表した。

ロンドン・シティ空港で試験飛行するCS100(ボンバルディアのサイトから)

 CシリーズはCS100(110-125席)とCS300(130-160席)の2機種で構成。従来機と比べて燃費を20%、運用コストは15%向上させており、二酸化炭素(CO2)排出量は20%、窒素酸化物(NOx)排出量は50%削減できるとしている。静粛性の高さや窓の大きさ、シートの幅の広さ、客室内の頭上収納スペース(オーバーヘッドビン)が大型である点などが特長となっている。

 CS100のローンチカスタマーであるスイス インターナショナルエアラインズ(SWR/LX)には、2016年6月29日に初号機(登録番号HB-JBA)を引き渡し、7月15日から商業運航を始めた。就航したCS100の座席数は、2クラス125席(ビジネス20席、エコノミー105席)となっている。

 ロンドン・シティ空港は都心部に位置し、1508メートルの滑走路(RWY09/27)が1本。スティープ・アプローチ(急角度進入)や滑走路長など、運用にさまざまな制約がある。

 ボンバルディアは、CS100に対する同空港でのスティープ・アプローチの認証取得に向け、試験飛行を実施。2日間で計8回の離着陸試験に成功した。同社では、同空港から北米や中東など、従来の機体では不可能だった直行便が運航できるとしている。

 CS100は、今年4-6月期(第2四半期)にカナダ運輸省とEASA(欧州航空安全局)から、スティープ・アプローチに関する認証を取得する見通し。

関連リンク
CSeries(Bombardier)
London City Airport

CS100
スイス国際航空、6機目のCS100受領(17年3月9日)
スイス国際航空、CS100初の商業飛行 チューリッヒ発パリ行き(16年7月20日)
ボンバルディア、Cシリーズ初号機納入 CS100、スイス航空に(16年7月5日)

Cシリーズ関連
ボンバルディアCS300、EASAの型式証明取得(16年10月11日)
ボンバルディアCS300、型式証明取得 加運輸省から(16年7月20日)
ボンバルディアCシリーズ、年内納入7機に下方修正 PWエンジン納期遅れで(16年9月8日)
「Cシリーズはニッチ」ボンバルディア、2強なき市場に挑戦 特集・CS100とCS300日本参入なるか(16年7月27日)