エアライン, 機体 — 2017年1月5日 15:30 JST

エア・バルティック、2機目のCS300受領 年またぎで到着

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 ラトビアのエア・バルティック(BTI/BT)は、ボンバルディアの小型旅客機「Cシリーズ」のうち、CS300の2機目(登録番号YL-CSB)を現地時間1月1日に受領した。拠点となるリガ空港には、年をまたいで到着した。

リガ空港に到着したエア・バルティック2機目のCS300(同社提供)

 同機は2016年12月31日、モントリオール・ミラベル空港を出発。リガ空港に直行し、飛行中に新年を迎えた。飛行時間は7時間11分、飛行距離は6582キロだった。

 同社のCS300は145席を設定。20機を確定発注済みで、今後、ボーイング737型機からの機材更新を進める。

 現在はリガ発着のアムステルダムやミュンヘン、タリン、ストックホルム、ビリニュスなどの各線に投入。1月6日以降、パリとロンドン、フランクフルトの各線でも運航を開始する。

 エア・バルティックは現在、76席のDHC-8-Q400を12機、120席の737-500を5機、142席から146席の737-300を7機保有している。CS300の初号機(YL-CSA)は2016年11月に受領した。

 CシリーズはCS100(110-125席)とCS300(130-150席)の2機種で構成。2機種の部品は99%共通化しており、パイロットは同じライセンスで操縦できる。

 これまでの旅客機と比べて、燃費で20%、運用コストで15%の向上が図られており、二酸化炭素(CO2)排出量は20%、窒素酸化物(NOx)排出量は50%削減できるとしている。静粛性の高さや窓の大きさ、シートの幅の広さ、客室内の頭上収納スペース(オーバーヘッドビン)が大型である点なども特長。エンジンは米プラット・アンド・ホイットニー社製GTF(ギヤード・ターボファン)エンジン「PurePower PW1500G」を搭載する。

 CS300は2015年2月27日に初飛行。2016年7月11日にはカナダ運輸省から、10月7日にはEASA(欧州航空安全局)から、型式証明をそれぞれ取得している。

 CS100は2016年6月、ローンチカスタマーのスイス インターナショナルエアラインズ(SWR/LX)に初号機(HB-JBA)を引き渡している。

関連リンク
CS300(airBaltic)
Commercial Aircraft(Bombardier)

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