エアライン — 2016年12月16日 12:55 JST

ルフトハンザ、ブリュッセル航空を完全子会社化 傘下LCCと統合

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 ルフトハンザグループは現地時間12月15日、ブリュッセル航空(BEL/SN)株の55%を同社を傘下に持つSNエアホールディングから取得し、完全子会社化すると発表した。子会社化後はグループ傘下のLCC、ユーロウイングス(EWG/EW)グループに組み込み、アフリカなどへの長距離路線の運航を継続する。

ユーロウイングスグループに統合予定のブリュッセル航空(同社提供)

 ブリュッセル航空株は260万ユーロ(約3億2000万円)で取得する。ルフトハンザグループは2008年、ブリュッセル航空株の45%を取得時に、残り55%を取得するオプションを設定していた。オプションの期限は今月31日で、これを行使する。

 2017年1月から完全子会社化し、ユーロウイングスグループへの統合は2018年を予定。ブリュッセル航空のブランド名は継続し、「Member of the Eurowings Group」を表記して継続する。

 ブリュッセル航空は2006年11月に設立。現在はブリュッセルを拠点に欧州路線のほか、キンシャサ(コンゴ民主共和国、旧ザイール)やヤウンデ(カメルーン)、アクラ(ガーナ)などのアフリカ路線、ニューヨークやトロントなどの北米路線など、長距離23路線を運航している。

 前身は1923年設立のサベナ・ベルギー航空(SAB/SN、当時)。サベナは2001年に破産した。

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