エアバス, 業績, 機体 — 2026年2月20日 12:15 JST

エアバス25年通期、最終黒字5期連続 26年は870機納入へ

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 エアバスが現地時間2月19日に発表した2025年12月期通期連結決算は、純利益が前年比23%増の52億2100万ユーロ(約9524億6700万円)だった。民間機の納入が前年を上回ったことや、防衛宇宙部門で人員削減を進めたことから5期連続で最終黒字となった。2026年12月期の引き渡しは870機前後を見込んでおり、調整後EBIT(財務・法人所得税前利益)は75億ユーロ程度を想定している。

*ボーイングの決算はこちら

25年通期連結決算が5期連続で最終黒字となったエアバス=25年6月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 売上高は6%増の734億2000万ユーロで増収増益。調整後EBITは71億2800万ユーロ(前年は53億5400万ユーロ)で、1株あたりの普通配当は前年(24年)比で0.2ユーロ増の3.20ユーロを提案する。

 民間航空機部門の売上高は4%増の525億7700万ユーロ、調整後EBITは7%増の54億7000万ユーロだった。グループ防衛宇宙部門のエアバス・ディフェンス・アンド・スペースは、売上高が11%増の134億500万ユーロ。調整後EBITは、7億9800万ユーロの黒字(前年は5億6600万ユーロの赤字)だった。

 2025年の民間機引き渡し数は91社へ793機(前年比27機増)、純(ネット)受注数は889機(同63機増)だった。サプライチェーン(供給網)の混乱が続いていることに加え、主力小型機A320系列の胴体パネルに不具合が生じたことにより納入目標を当初の約820機から約790機に下方修正。2025年の引き渡しは当初目標を下回ったものの、新たな目標は上回った。

 単通路(ナローボディー)のうち、A320ファミリーは2027年末までに月産70-75機に到達し、その後は月産75機での安定を見込む。エアバスは、A320系列に搭載するエンジン「PW1100G-JM」を製造する米プラット&ホイットニー(PW)が発注エンジン数に対する確約を怠ったことが、業績見通しと生産拡大計画に悪影響を及ぼしている、と説明した。

 A220は2028年に月産13機を目標とする。エアバスはA220の製造業務に関わる施設を米スピリット・エアロシステムズから取得しており、スピリットでの作業パッケージの統合と需給バランスの調整により月産レートが決まるという。

 双通路(ワイドボディー)機のうちA350は2028年に12機体制を目標としており、A330は現在の4機を2029年に5機へ引き上げる。

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